│ 3 │小 柳 肇│1
フィルムコミッション充実の必要性について │
│ │ │2 駅前複合施設について │
├──┼───────┼────────────────────────────────┤
│ 4 │大 沼 長 栄│1 図書館機能の充実について │
├──┼───────┼────────────────────────────────┤
│ 5 │小 川 徹│1 五十公野公園の整備について │
├──┼───────┼────────────────────────────────┤
│ 6 │井 畑 隆 二│1 「老人憩いの家 眺海荘の改築を!!」 │
│ │ │2 「松くい虫防除対策の継続強化を!!」 │
├──┼───────┼────────────────────────────────┤
│ 7 │中 村 功│1 地元企業商店の育成について │
│ │ │2 公共施設点検における提案 │
│ │ │3 不妊治療のあり方について │
│ │ │4 学校給食の
アレルギー対応について │
│ │ │5 インターネットの『病的使用』について │
├──┼───────┼────────────────────────────────┤
│ 8 │佐 藤 真 澄│1 新発田市の自然環境保護について │
│ │ │2 松江市での「はだしのゲン」閲覧制限問題に関連して │
└──┴───────┴────────────────────────────────┘
─────────────────────────────────────────
〇本日の会議に付した事件
議事日程に同じ
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〇出席議員(26名)
議 長 斎 藤 明 副議長 青 木 泰 俊
1番 小 柳 肇 議員 2番 若 月 学 議員
3番 湯 浅 佐 太 郎 議員 4番 今 田 修 栄 議員
5番 大 沼 長 栄 議員 6番 比 企 広 正 議員
8番 川 崎 孝 一 議員 9番 中 村 功 議員
10番 小 坂 博 司 議員 11番 渡 邊 喜 夫 議員
12番 石 山 洋 子 議員 13番 入 倉 直 作 議員
14番 渡 部 良 一 議員 15番 佐 久 間 敏 夫 議員
17番 宮 野 昭 平 議員 18番 佐 藤 武 男 議員
19番 佐 藤 真 澄 議員 20番 加 藤 和 雄 議員
21番 宮 村 幸 男 議員 22番 小 川 徹 議員
23番 井 畑 隆 二 議員 24番 長 谷 川 健 吉 議員
25番 宮 島 信 人 議員 26番 稲 垣 富 士 雄 議員
─────────────────────────────────────────
〇欠席議員(1名)
27番 五 十 嵐 孝 議員
─────────────────────────────────────────
〇説明のため出席した者
市長 二 階 堂 馨
副市長 下 妻 勇
教育長 大 山 康 一
政策調整監(生活・環境)・水道局長
渡 邉 義 文
政策調整監(健康・医療・福祉)
中 川 元 英
政策調整監(教育・生涯学習)
大 沼 信 勝
政策調整監(産業) 森 康 弘
政策調整監(市民活動・行政活動)
坂 上 徳 行
会計管理者 高 澤 誠 太 郎
契約検査課長 齋 藤 俊 昭
企画政策課長 杉 本 茂 樹
環境衛生課長 菅 一 義
健康推進課長 肥 田 野 直 子
高齢福祉課長 市 野 瀬 節 子
産業企画課長 大 西 博 紀
観光振興課長 山 口 恵 子
農水振興課長 川 瀬 孝 男
農林整備課長 中 野 道 弘
地域整備課長 新 井 田 功
都市整備課長 倉 島 隆 夫
建築課長 諏 訪 龍 一
学校教育課長 岡 田 正 栄
食育推進課長 高 橋 徳 直
図書館長 鈴 木 秋 彦
選挙管理委員会事務局長大 竹 政 弘
監査委員事務局長 佐 藤 重 行
農業委員会事務局長 斎 藤 耕 衛
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〇
事務局職員出席者
事務局長 白 田 久 由
参事 平 山 真
係長 石 井 昭 仁
午前10時00分 開 議
○議長(斎藤明) おはようございます。これより本日の会議を開きます。
─────────────────────────────────────────
△日程第1、
会議録署名議員の指名
○議長(斎藤明) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において比企広正議員、渡部良一議員、佐藤真澄議員を指名いたします。
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△日程第2、一般質問
○議長(斎藤明) 日程第2、これより一般質問を行います。
入倉直作議員。
〔13番
入倉直作議員登壇〕
◆13番(
入倉直作議員) おはようございます。民主クラブの入倉直作です。通告に従いまして2項目について質問させていただきます。
最初に、加治川2期
地区農業水利事業については、
国営加治川用水土地改良事業と名称を変えた事業となったようでありますが、総額270億で
農家負担事業費が241億円となりました。このことにつきましては、以前代表質問にも取り上げ、市長にも
受益者負担軽減についてご理解をいただいたところでありましたが、大変ありがたく思っております。平成24年度着手し、平成35年度完成という運びになりましたが、市についても償還に当たる11年後に向け、我々受益者負担とともに積み立てが始まりました。最終的に10アール当たり2万7,500円が受益者負担金となったようでありますが、現在の進捗状況と今後の事業展開をお聞かせ願えればと思います。
2つ目ですが、またこの事業の中に含まれる第2頭首工ゲートの改修が本年度から施工とお聞きしましたが、この頭首工につきましては当時加治川とその支流を用水源としてきましたが、取水障害の発生を来したり、加治川の渇水流量が少ないため、必要水量の確保ができなくなり、毎年用水不足に悩まされてきました。このため、用水不足を改善するため、昭和39年から
国営加治川農業水利事業が着手され、基幹水利施設である内の倉ダム、加治川第1、第2頭首工が構築されようとしていました。内の倉ダムは、既に新潟県で管理されていましたが、頭首工は受益者管理でございました。頭首工の整備、補修及び今後の維持管理を県管理とし、計画的かつ円滑に行うことにより本地域の農業生産性の向上と農業経営の安定を図ることを目途としておりましたが、昭和41年7月17日災害、翌42年8月28日の羽越災害により甚大な被害を受けた箇所であり、これが
加治川筋災害復旧助成事業と
加治川農業水利事業との共同工事の施行について、
加治川河川管理者、新潟県知事と北陸農政局長が行う
加治川筋河川改修工事に関し基本事項を確認し、協定が締結されました。この位置の決定に当たっては、治水、利水上極めて慎重で、河川管理者である建設省並びに新潟県土木部と農林省の協議を経た結果、県土木にて計画中の西名柄橋との取り合わせを考え、当初計画より約300メートル下流に移し、本
頭首ゲートピアと共用することとして
頭首工センターの地点を決定し、川掘削により
西名柄部落移転に伴う代替の河川敷を払い下げによって西名柄橋の新設が必要となり、同地点付近には国道、鉄道の両橋が隣接し、ほぼ一体的に新設する第2頭首工及び西名柄橋の新設は河川機能上から問題とされ、検討の結果、自動的に第2頭首工も治水計画に合わせざるを得なくなり、橋梁上部は、上部施工は新潟県施工、下部施工は農林省施工の共同工事として施行することになりました。この際、この西名柄の集落移転について触れますと
羽越線鉄道橋下流約1.1キロの間は河積が狭い上に蛇行が甚だしく、
災害復旧助成事業として抜本的な改良復旧を計画し、この際蛇行を修正する大ショートカットを実施し、当時より幾多の破堤を繰り返してきた加治川の最も弱点となっていた西名柄、向中条の河川法線を一気に改修することになり、この結果、西名柄部落いっぱいにかかっており、長い歴史を続けてきた西名柄部落42戸が集団移転の計画となりました。改修計画の新堤防を早急に完成させ、北蒲原の穀倉地帯を災害から守るため、この移転は余儀なくされ、緊急を要し、昭和42年4月15日に調印をし、同8月に家屋物件の移転は完了したということでございます。そういうことからしても、この西名柄橋についてはいろいろな経緯があり、意味深い橋梁と受けとめております。
そこで、お尋ねしますが、
市道西名柄向中条線は現在
市道中央町向中条線という名称だそうですが、今述べたようにここにかかる西名柄橋は頭首工と一体化をしておりますが、この道路は広域農道が開通してから交通量もふえ、市街に入り込む車両が倍増しております。つきましてはこの橋梁の補修工事については、以前渡邊喜夫議員が質問をしておりますが、優先順位からしても今回の
ゲート改修工事に合わせ、この橋の補修と歩道が必要と思われますが、市長から県、国に理解を求め、今回のゲート改修に合わせ、強く要望する考えはあるのかお聞きします。
2項目めの松塚漁港と
紫雲寺記念公園についてであります。松塚漁港につきましては、おかげさまで本当に地元の人間としても喜んでいるわけですが、ことしいよいよ開港でございます。また、新発田市を初め関係機関、国、県のご理解を得、約26年もの年数を経まして今年度待ちに待った開港という運びになりました。つきましては、今年度も含め、今後のスケジュールをお聞きします。
2点目ですが、この漁港に伴い、直売所の整備も含まれます。そういうことからして、今国道113号線からの取り入れ口が今1本となっておりますが、少な過ぎると思います。以前から現在の浜茶屋通りの新潟寄りの端からも取り入れ口の計画もあったやに聞いておりますが、直売所のより誘客を高めるため、つなげていくような考えはあるのかお聞きします。
3点目ですが、
紫雲寺記念公園の中に今述べました
藤塚浜海水浴場の浜茶屋通りがありますが、この浜茶屋につきましては県の土地ではありますが、その目的は周年営業を目的とすることが義務づけられているはずでございます。普通の民家、いわゆる一般住宅が建築されているように見受けられますが、市はこの許可を認可したのでしょうか、お聞きします。
以上、1回目の質問とします。よろしくお願いします。
〔13番
入倉直作議員質問席に着く〕
○議長(斎藤明) 二階堂馨市長。
〔市長 二階堂 馨登壇〕
◎市長(二階堂馨) おはようございます。
入倉直作議員の加治川2期
地区農業水利事業についてのご質問にお答えいたします前に、事業区域名の変更についてご説明をいたします。昨年度に行った土地改良法による施行審査の際、地区名を加治川2期地区から
加治川用水地区に変更して申請いたしましたことから、以後この名称を使わせていただきます。
初めに、現在の進捗状況についてであります。当事業は、平成24年度着手、平成35年度完了とする総事業費270億円の国直轄の
かんがい排水事業であります。本年度における
国営加治川用水地区の事業予算は24年度繰り越しを含めて38億円で、事業内容は幹線用水路及び第2頭首工の改修工事等が主なものとなっております。本年8月末現在、本年度予算に対する進捗率は15%、総事業費に対する進捗率は4%程度となっており、事業が始まったばかりでありますが、今後の事業進捗は順調に推移するものと考えております。今回の事業は、現在抱えている慢性的な農業用水不足や施設の老朽化などの諸問題の解決を図り、農業経営の安定に資するものであります。当市といたしましても関係機関との連携を図り、なお一層国に働きかけを行い、一日も早い完了を目指す所存であります。
次に、第2頭首工の
ゲート改修工事に合わせ、西名柄橋の補修と歩道が必要と思われるがについてであります。加治川第2頭首工と西名柄橋は、昭和43年から昭和47年にかけて国の土地改良事業と新潟県の河川改修事業による共同工事として建設されたものですが、現在頭首工本体は新潟県農地部が、また道路と橋梁部については市が管理を行っているところであります。今年度から第2頭首工を含めた
国営加治川用水事業が本格的に工事着手されておりますが、具体的な第2頭首工の改修内容としましては主にゲート設備の更新と耐震補強、附帯する魚道の補修や川の洗掘防止工事などが予定されているとのことであります。西名柄橋につきましては、以前から国の工事との整合を図り、橋梁拡幅や歩道設置などの協議、検討を重ねてきたところであります。その結果、農業水利施設以外の頭首工に積載される荷重の増加は構造上不可能であること、また第2頭首工はゲートと橋台が一体構造のため、歩道など新たな施設を増設する場合はその増設工事に係る全ての負担を市が負わなければならないことなどから、断念をせざるを得なかったところであります。
なお、
市道中央町向中条線については道路改良工事の完成以降、交通量が増加していることは認識しておりますので、引き続き交通状況等は注視してまいりますが、まずは市全体の老朽化した橋梁を修繕し、長寿命化を図っていかなければならないものと考えているところであります。西名柄橋の補修につきましては、橋梁の長寿命化計画に基づき、市単独事業として順次進めていくこととしておりますので、このたびの国営事業の完成までにしっかりと取り組んでいきたいと考えております。
次に、松塚漁港と
紫雲寺記念公園についてのご質問にお答えいたします。初めに、松塚漁港の今後の
スケジュール等についてであります。松塚漁港につきましては、港本体の整備を終え、先月に供用を開始したところであります。昭和63年に着工して以来、ようやく完成いたしました漁港の竣工を祝うため、10月6日には竣工記念式典を兼ねた港まつりを盛大にとり行う予定にしております。漁港本体以外の部分では、国道113号から新港へのアクセス道路の整備を進めており、来年1月には完成する予定となっております。また、中央防波堤について越波対策等といたしまして消波ブロックの増設を行う予定としております。来年度以降につきましては、新港内のしゅんせつなど維持管理が主体となると思われますが、事業着手から25年以上の年月が経過しており、初期に整備が完了した施設では経年変化による劣化等も見られることから、維持管理のみならず、施設機能の強化対策についても検討する必要があると考えております。
次に、国道113号線からの乗り入れ口として、浜茶屋通りの新潟寄りの端からも直売所につなげるような考え方はあるかについてであります。松塚漁港の直売所への乗り入れ口は、現在落堀川にかかる国道113号の藤村橋手前から進入する臨港道路と松塚漁港側にある
県立紫雲寺記念公園第1駐車場奥から徒歩でのみ通行する無舗装の通路が確保されております。松塚漁港及び直売所までのアクセスにつきましては、
さかなまつり等の開催実績を踏まえ、特に大きな問題もなく、これまでのところこれら2本の道路と通路で十分であると考えております。
なお、このたび直売所の整備に当たり、
松塚漁港利用協議会から
県立紫雲寺記念公園第1
駐車場進入路手前から松塚漁港にアクセスする新たな道路の整備についてご要望いただいておりますが、直売所のお客様に事故がなく、安心して利用いただくことを考慮し、新設することは考えておりません。
次に、
紫雲寺記念公園内の浜茶屋に関する許可についてであります。
新潟県立紫雲寺記念公園は、都市計画決定された都市公園であり、新潟県において管理されている施設であります。公園内において設置できる施設は、都市公園法で定められている休養施設や便益施設などであり、管理者である新潟県以外のものが設置する場合は新潟県知事の許可を得なければ設置できないこととなっております。入倉議員からご質問のありました施設につきましては、新潟県において便益施設、浜茶屋として
公園施設設置基準に基づき審査された上で新潟県知事が許可をしております。その許可を受け、建築主から浜茶屋としての建築確認申請の提出が当市にありましたので、建築基準法に基づき防火、構造、避難等に関する規定を確認した上で平成23年8月に確認済証を交付いたしました。また、建物完成後の検査については新潟県知事の指定を受けた
指定確認検査機関において建築基準法に基づき検査され、平成23年12月に検査済証の交付がなされております。
ご質問にもあります公園施設としての許可内容とは異なる施設設置ではないかとの情報につきましては、先日許可権者であります新潟県へ情報提供させていただきました。現在県で使用実態等について調査をしているとのことであり、その結果に基づき、県で適切に対応されるものと考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(斎藤明)
入倉直作議員。
◆13番(
入倉直作議員) それぞれありがとうございました。
1点目につきましては、本当に去年度からですから、粛々とということでありがたいと思っておりますが、いろんな意味で我々も期待しておりますし、今輪番制を図りながら用水を、まだ我々下流の地域にしましては基盤整備もほぼ完了済みとなってきておりますので、以前よりは自然流水というよりも、ほとんどポンプアップで
ファームポンドによる用水を確保できているかなと思いますので、以前よりはよほどよくなったわけですけども、本当にそういう意味でもまたありがたい事業だと思っております。その分に関しては本当に今後とも見据えていきたいと思っております。
この2点目につきまして、右岸のほうですけど、私も行ってみましたけども、亀裂が入っておりまして、素人目に見ますともう落ちるんではないかぐらい線が縁切れになっているんです、道路と。橋自体がもう亀裂入っていますし、道路のほうもひずみが入っているような気もしますし、今おっしゃるようにお答えいただきましたが、橋自体のこれは当然やっていくということでございますが、もう一点、本当に冬場であり、雨、雨季になると子供たちが自転車で通っている。また、当然冬期間は道幅も狭くなるわけですが、本当に狭い。もともとそういう目的、今るる私も申しましたように幹線道路のような目的の橋じゃないと思うんです。だからこそあれだけの狭いといいますか、そんな感じするんですが、今財政的な面もあるとおっしゃったんですが、市長も一遍見ていただいて、歩道ないと本当の車輪、人間歩く歩道だけでも、そんなに我々素人ですから、簡単にはいかないかもしれませんけど、歩道は本当に必要だと思うんです。ぜひ市長も見ていただいて、またその考え方についてもう一度お願いします。
○議長(斎藤明) 二階堂馨市長。
◎市長(二階堂馨) 加治川用水の関係につきましては、まさに長年の悲願でもありました。35年に向けて今着手したばかりでありますけれども、穀倉地帯である私どもにとりまして輪番制で本当に綱渡りで米作をやらざるを得なかったというその解消に向けて頑張っていきたいというふうに思っているとこであります。
入倉直作議員からもまたいろいろご指導いただきたいと思いますが。
橋の歩道の設置の関係であります。確かに加治川のほうから高校へ向かう高校生なんかがよく自転車等であそこを通っているというようなことも聞いておりますし、私自身も加治のほうから新発田行くとき時々あそこを通りますので、承知をしております。ただ、先ほど答弁をしたとおりあの頭首工とあの橋が一体化をしている特殊な橋だといいましょうか、道路だと言ったほうがいいのかもしれませんけども、そういう状況だということでありまして、ぎりぎりの荷重でやっているので、そこにそれ以上の荷重をかける場合は市と県との協議事項で、かけた側が一切の設置負担を負うということになっています。そうなりますと、あれ全部、下から全部あのゲートも含めて直すということは、それはもう市の力量を超えるといいますか、ちょっと無理だなということであります。ただ、長寿命化計画で少しでもあの橋、あの道路を維持するためには先ほど申し上げましたように加治川用水の工事が終わるまでにはしっかりと長寿命化計画に従って修繕はしたいと思いますけれども、今入倉議員からおっしゃるように歩道設置してほしいという願いはわかりますけれども、今言ったような事情で、よし、きたというようなところまではいかないということはご理解をいただきたいというふうに思っています。
○議長(斎藤明)
入倉直作議員。
◆13番(
入倉直作議員) 財政的なものもございますけども、私がさっき述べたように市自体がこれにそんなにかかわりあるというふうなことは認識していなかったものもございましたし、当然一体化ということになれば、この事業の着手じゃないですけど、申請時に一体化になっていればなということで今回、それまた当然だと思っていたもんですから、それが外れているということで今回また新たに市長に県なり国のほうに談判してもらいたかったなと思う気持ちで質問させていただきました。そういうことも含めて、今後また変わり得るかもしれませんので、それも含めて今後そういう機会がありましたら上部団体、また国、県に市長からつないでいただければと思っております。
おかげさまで本当に長年地元でも待っていましたし、私も見させていただきましたが、本当に写真のとおり開港でき、びっくりしました。本当にありがたいなと思っていましたし、漁民といいますか、漁師の皆さんもありがたいと本当に喜んでいました。そういう意味で今後どういう形で推移していく、いい意味で要は基盤整備できた。その後の第2の本当の目的を達成されるようにと思いますが、やはりできて新しいとはいえども、使い勝手というのは我々素人なもんですから、課題が見受けられるようなんです。それは、今できたばかりでどうのこうのというのは言えないかもしれませんが、ただ答弁ありましたように老朽化している部分もあるという部分もあるようですし、最大の目的、当初よりちょっと波堤をもいだわけですが、その部分も含めて課題があったら継続的な考えを、市長の今の考えをお聞かせ願いたいと思います。
○議長(斎藤明) 二階堂馨市長。
◎市長(二階堂馨) 工事着手から25年、構想から30年ということであります。本当にお待たせをいたしましたということになるわけでありますけれども、大変大きな金額を要する港でありましたので、やむを得ざる、県の皆さん方も本当に一生懸命やってくれた一つの成果がやっとことし実ったということであります。ご案内のように新発田は平成の合併ということで、山から海までという一つのキャッチフレーズでやってきたわけです。まさにその海の恵みそのものが今度新しい新港によって、我々はその果実をいただけるという、こういうことであります。口汚い人にしてみれば、あんなちっぽけな漁港で何ができるんだというようなことを言う方々もいないではないわけでありますが、しかしそこには30億、30年という年月をかけてやっとここにたどり着いたわけであります。問題はそれをどう利用するか、どう活用するか、我々にかかっているんだろうというふうに思っておりますので、先ほど申し上げましたように経年劣化をしている部分ありますので、何か港ができると同時にそういう補修もしなければならないという、そういうちぐはぐもありますけれども、しっかりと港、海を持ったまちとして、これからその玄関口として大いに利用して、そして活用させていただきたいというふうに思っています。
○議長(斎藤明)
入倉直作議員。
◆13番(
入倉直作議員) 大変力強いご答弁いただきました。ありがとうございます。その言葉を地元の人も聞いていると思いますので、また開港記念、本当にいよいよだと思いますので、その際またいろんな形で本当に喜びながら、またある意味では叱咤激励をしていただきながら、漁民の方々に再認識をしていただきながら今後に向けてということだと思います。ありがとうございます。
この直売所につきましては、道路につきましては合併以前からそういう構想があったとお聞きしましたので、要は浜茶屋通りの部分に関してやはり誘客の面で、ちょうど今取り入れしている、コンビニの前から入ってはいるんですけども、以前にちょっと上のほうに道路あったんですが、そこから取り入れ口がという約束があったんだがという店主もいましたので、今回直売所に合わせて引き込み口をという部分で要望もありましたし、考え方をお聞きしたわけでございます。それと、今言うように考えていないというんであれば、また現状に合わせてぜひ、今現状あると思うので、新たにつくる道じゃなくて、旧松原館の取り入れ口はあったはずなので、あそこは赤道だと思うので、そこを、新たにつくらなくても、赤道であると思いますので、現状見ながら、見据えたということで、その分私もまた現地等の形で担当課とまた相談させてもらえればと思ってはおります。今の段階ではそういう考えでお聞きしております。
次に、本当に許可されたといいましょうか、私どもできて、去年ですけれども、私この住宅の件に関して6月に質問しようかとは思ったんですが、私どもわからなくて、私と比企議員、消防の地元の地区予選会に出ましたらどうも浜茶屋でねえよねということで、見ましたらやはり立派な鏡張りで応接間がどんとありまして、2階にはもうとてつもない大きい仏壇がございまして、宿泊できるような施設もないですし、もうこれ見よがしじゃないんですけども、非常に立派なおうちでありました。そういう意味で地元の誰とは言いませんけども、なぜ市はあんなのを許可したんだというふうに私自身も叱られましたんですが、この人は承知で不法住宅にしたとしても、畳んでしまえというわけにもいきませんでしょうし、今言うように県のほうにも市から指導したということでありますが、またこういうことが、まだあいているとこも今後なきにしてもあらずですし、あそこに限らず、じゃということで、県が何で許可したのか本当に不思議でしようがないんですが、地元の当然営業している方々もわからないというか、どういんだということになっておりますので、今後当然ながらそういう目的に沿った経営をしてもらえればいいんですけども、今市長に再度お聞きしてもわからないと思うし、また県の問題、県との流れということですから、公園の流れであれば市がどうのこうのという立場じゃないと言ってしまえばそれまでなんですが、でも市は固定資産税もらっているんだろうがというふうな形も言われましたので、今後も含めて県に対してそれなりの指導はやっていってもらいたいと思いますが、最後にそれ1点。
○議長(斎藤明) 二階堂馨市長。
◎市長(二階堂馨) 入倉議員からご質問をいただきましたので、私どもとしても調査といいますか、県のほうに問い合わせたところであります。現段階での県の考え方としては、今のところ違法性は見当たらないということで、浜茶屋としてきちっと営業もやっているということであります。ただ、その辺も含めてもう一度県のほうで再度調査を詳しくやってみたいということでありますので、その調査結果を待っているということであります。新発田市の許可は、あくまでも建築基準法に基づくものでありまして、浜茶屋そのものの設置の許可というのは県でありますので、県のほうで再度よく調査をしますよということでありますので、その調査結果を待ちたいというふうに思っているとこであります。
○議長(斎藤明)
入倉直作議員。
◆13番(
入倉直作議員) これについて昨年6月に私も県のほうに問い合わせました。要は問い合わせましたが、県も今おっしゃるとおりで認可、要するにそれなりの申請があったもんだから、許可したということでございますが、私が見ていると一切今市長が言うような営業はしていないと思います、現実に。もう逆に今ビニールの、こうするとこあるカーテンありますね。
〔「ブラインド」と呼ぶ者あり〕
◆13番(
入倉直作議員) ブラインドみたいな横に動く。なっていますし、もうほとんど全くの一般住宅としか見受けられませんので、地元からも不公平性もありますので、また今県が調べているということでございますから、今後またこういうことについてはやはり敏感になってもらいたいなと思います。
これで質問終わります。ありがとうございました。
─────────────────────────────────────────
○議長(斎藤明) 続きまして、渡邊喜夫議員。
〔11番 渡邊喜夫議員登壇〕
◆11番(渡邊喜夫議員) おはようございます。公明党の渡邊喜夫です。それでは、通告に従いまして一般質問を行います。
最初に、
健康マイレージの取り組みについて伺います。国は、平成15年に健康増進法の施行に伴い、国民の健康づくり運動が法的に位置づけられ、平成17年には食育基本法、平成19年にはがん対策基本法、それぞれ施行されております。また、新発田市は「めざせ100彩」をスローガンに子供から高齢者まで、誰もが幾つになっても自分らしく彩りある暮らしを送ることができる社会の実現に向け、健康づくり運動を推進しております。少子高齢化が急速に進む中に疾病構造が変化してきています。市民一人一人が自分の健康は自分で守る意識啓発に加え、行政が社会全体として健康づくりをなお一層支援、推進していくことが求められております。当市においてもがんを初めとして心臓病、脳卒中、糖尿病、歯周病などいわゆる生活習慣病が急激に増加しております。生活習慣の見直しや健康増進運動の重要性とともに、疾病の早期発見、早期治療に重点を置いた対策が急務と考えます。
私は、昨年の9月議会において、がん検診の受診率の向上に向けた対策について市長に一般質問させていただきました。国ではがん検診の受診率50%を目標としておりますが、当市においては昨年度の胃がん検診で15.5%、大腸がん検診で22.8%、肺がん検診では38.9%、子宮がん検診は26.5%、乳がん検診で37.5%でした。また、基本健康検査は25.2%、歯科検診に至っては17.7%です。新発田市民の健康課題として、基本健康検査や各種のがん検診、歯科検診など依然として検診の受診率の低迷状態が続いていることです。市民の健康づくりに新たな試みを検討する意味から、各種健康診断の受診、健康づくりや介護予防関連事業等の参加によりポイントがたまり、そのポイント特典を利用することができる
健康マイレージの取り組みを今回は提案させていただきたい。
当市では「めざせ100彩」の事業の一環で、健康づくり講習会や20万歩チャレンジなど各種事業のイベント参加によるスタンプラリーは行っておりますが、その事業に基本健康検査や各種のがん検診、歯科検診などの拡大と
健康マイレージによるポイント利用に地域コミュニティーや地域経済の活性化などまちづくりや人づくりにつなげていく横断的な要素を加えることもお願いをするものでございます。
健康マイレージの取り組みについては、静岡県袋井市が全国の自治体の先駆を切り、平成19年度から実施しており、藤枝市、三島市、浜松市、伊豆の国市へ波及し、埼玉県も新座市や行田市、そして北九州市やつくば市、豊岡市など各地で取り組みが進んでおります。新潟県においては十日町市が今年度から実施しております。市民が健康づくりを楽しみ、実践状況をポイント化し、ためて、公共施設の利用券や民間の登録サービス券と交換することができたり、健康グッズの記念品や抽せんによる食事券を当たるようにしている地域もあります。また、幼稚園、保育園、小中学校等への寄附という用途でもポイントが使え、社会貢献に寄与できるシステムのところもあります。市民の健康増進とともに、各種検診の受診率を上げ、疾病の早期発見、早期治療に確実に効果があります。
少子高齢化が待ったなしであります。より多くの市民が検診、健康、生活習慣といった健康づくりに対する意識の向上、めざせ100彩を目指し、介護予防やさらには将来の医療費、介護費の削減につながる
健康マイレージ制度を当市でも実施できないか、市長のご所見をお伺いいたします。
次に、攻めの
農林水産業施策の展開について、新発田市の取り組みについて伺います。現在当市の稲作は、わせ品種やモチ米の今稲刈りの真っ最中でございます。引き続きコシヒカリの稲刈り準備が進められているところでございます。ことしは大きな台風の被害もなく、夏の猛暑の割には適時に雨の恩恵があり、昨年のような内の倉ダムの著しい貯水量減少による水不足で田んぼに引き込む水が足りない事態もありませんでした。ことしの新米は、収量、食味、品質とも期待のできる実りの秋を迎えております。しかしながら、この新米が本格的に出回る季節を前に稲作農家の表情は曇りがちであります。米の生産費が円安の影響で肥料、農薬、燃料費などの物財費が上がっている反面、平成24年産米の在庫と米の消費量が大幅にふえる見込みがないため、本年産米の価格の先安感があります。東日本大震災後の2年間は、米の在庫確保のために全国の米卸売業者やJAは生産者からの買い入れ価格を上げておりました。しかし、ことしの平成25年産米についてはJAも生産者に支払う仮渡金を引き下げている現実があります。
厳しい農家の経営安定のため、国では攻めの
農林水産業施策としてアベノミクスで象徴される国の成長戦略に農業の所得を10年で倍増、農林水産品の輸出額を1兆円にふやすなど威勢のよい目標を安倍総理大臣は宣言しておりました。実際に当市の農林水産業は、このような成長戦略に乗れるのか、重要なときを迎えております。農業の所得を10年間で倍増については、農業者の農産物生産に加えて食品加工、流通販売まで手がける農家の6次産業化へのより一層の推進が不可欠であります。また、農業者と商工業者がそれぞれ有する経営資源を互いに持ち寄り、新商品、新サービスの開発などに取り組む農商工連携の動きも各自治体の推進、情報提供が重要な時期に来ております。地域によっては農商工とあわせて観光産業との新たな連携を組み、農商工観連携が話題になっております。二階堂市政は、観光分野へのさまざまな振興策にも力を入れているわけですが、当市の6次産業化、農商工観連携の当市の取り組みの現状と課題について伺います。また、国の農林水産品の輸出額を1兆円にふやすとの意気込みについて、当市の農林水産物の輸出による海外戦略の現状と可能性について伺います。
当市においても農林水産業従事者の高齢化や後継者、担い手の不足、耕作放棄地の問題、TPP参加による関税の将来的な撤廃などが予想され、稲作が主体の当市の農業形態については課題が山積しております。それらを一つ一つ解決しながら、地域集落の農村のあり方、農業経営のあり方を地域の合意に基づくことを前提に人・農地プランの策定が平成24年度から政策展開をしております。各地域の農地や農村の維持、発展のための人・農地プラン策定状況によって、将来の新発田市の農業の展望が開けるものと考えます。担い手や農地の有効利用、営農のあるべき姿を明確にした当市の人・農地プランの策定の現状と課題について伺い、1回目の質問を終わります。
〔11番 渡邊喜夫議員質問席に着く〕
○議長(斎藤明) 二階堂馨市長。
〔市長 二階堂 馨登壇〕
◎市長(二階堂馨) 渡邊喜夫議員の
健康マイレージの取り組みについてのご質問にお答えいたします。
当市では、
健康マイレージと同様の健康づくりスタンプラリーをめざせ100彩健康づくり推進事業の一環として平成20年度から実施しております。この健康づくりスタンプラリーは、市民の皆様に健康増進及び生活習慣病予防のため、楽しみながら主体的に健康づくり事業に参加していただくきっかけづくりとして行っております。内容といたしましては、健康づくりのイベントや教室などに参加していただき、スタンプラリーカードに3つのスタンプを集めることでオリジナルタオルや歯ブラシ、公共運動施設の利用券等の健康づくり応援グッズと交換できるものであります。スタンプラリーカードは、市内スーパーマーケットや医療機関、薬局などから協力をいただき設置しているほか、健康づくり事業開催時に配布しております。健康づくり事業の中でも各地区で開催するウオークイベントや健康講話、食の循環しばたリレートークではスタンプカードを持参し、グッズの交換を楽しみに多くの市民の皆様にご参加いただいております。この事業により健康づくりへの関心が高まり、対象事業への参加継続につながって成果を上げているものと思っております。
議員ご指摘の各種検診は、現在対象事業となっておりませんが、検診の受診率向上のため、当市でも対象事業とする方向で検討しているところであります。幾つかの課題があることから、これらを調整し、可能な限り早く追加実施できるよう取り組んでまいりたいと考えております。
次に、攻めの農林水産業施設の展開についてのご質問にお答えいたします。初めに、当市の6次産業化、農商工観連携の取り組みの現状と課題についてであります。議員もご承知のように当市における6次産業化、農商工観連携の取り組みについては、国の施策が確立する前の平成19年度から実施を始めたものであります。食の循環によるまちづくり事業として、新発田農産物のブランド化を目指し、新潟県内出荷量第1位のアスパラガスを素材とした市内の飲食店等が工夫を凝らし提供するイベント、食のアスパラ横丁、味めぐりを実施することで生産者、加工事業者、消費者をつなぎ、まちの活性化、交流人口の増加を図ることとしたものであります。この事業の実施により生産量の不足を初め加工、販売、流通の3つの大きな課題が見えてきたところであり、現在の取り組みについてはこの課題ごとにテーマを設定し、解決に向けて事業の推進を図っているとこであります。
第1のテーマ、生産についてであります。生産量の拡大を目指し、平成23年度からはこの生産量をさらに拡大すべく、アスパラガス生産拡大推進事業を実施し、あわせて昨年度からは越後姫、オクラ、健康野菜のパワーリーフなど他の新発田野菜の生産拡大のため、種苗費に対する補助を行っているところであります。加えて、生産面での課題としては過重な労働と設備投資を軽減させるため、農作業を支援する体制の構築が必要であり、後継者、担い手などの労働力の確保が欠かせないことから、市民と農業者との連携を図る農業版の人材派遣事業として農業サポート人材バンクを設立し、人材派遣事業に取り組んだところであります。
第2のテーマ、食品加工についてであります。農産物の高付加価値化のため、平成21年にはアスパラガスのピューレの開発、製造に取り組み、現在ではお菓子、アスパラみどりカレーなどに活用されて、商品化されております。このほか紫雲寺産サツマイモを活用したサツマイモピューレは、月岡温泉まんじゅうの原材料として使用されております。こうした活動を加速させるため、平成23年度からは地場産農産物等加工技術研究事業に取り組み、現在は新発田市農産物等加工技術研究協議会を設立し、加工食品の開発、活用を進めているところであります。
第3のテーマ、販売、流通についてであります。当市の知名度を全国的に向上させ、新発田産農産物のブランド化を図るため、農産物の販路拡大事業として首都圏を中心とする大型量販店、百貨店に対しPR事業を実施してまいりました。また、事業者みずからも販路拡大に努めていただくべく県外の商談会の出展に際し、出展費用の一部に助成する販路拡大推進事業を平成23年度に創設し、商談が成立するなど成果が上がってきている状況であります。
いずれにいたしましても当市の6次産業化、農商工観連携は始まりを見せたばかりでありますので、今後とも生産量拡大を最優先課題として農業者を初め商工業者、加工業者とのさらなる連携を図ってまいりたいと考えております。
次に、当市の農林水産物の輸出による海外戦略の可能性と取り組みについてであります。安倍総理大臣は、成長戦略第2弾として我が国の農林水産物と食品の輸出額を2020年までに1兆円拡大することを打ち出しました。これは、TPP、環太平洋連携協定交渉参加に対する農業関係者からの懸念の中、国内農業が直面する多くの課題や少子高齢化による国内マーケットの頭打ち感などを踏まえ、世界的な日本食ブームや新興国における富裕層の増大を背景として農業所得の増大を図ることを目指すものであります。
現在県産農林水産物の輸出については、そのほとんどが米でありますが、台湾や香港等に対して平成24年度実績で輸出量389トン、輸出額1億2,300万円となっております。当市においては平成22年度からJA北越後が精米卸売業者を通じてアメリカやオーストラリア等に対して米の輸出を行っていると聞いておりますが、平成24年度の実績では輸出量50.6トン、輸出額が850万円とのことであります。また、県においては生産者団体や流通事業者等を対象に県産農林水産物の海外への販路開拓に関するモデル的な取り組みに対して支援を行っておりますが、これまでのところ市内生産者団体等における取り組みはありません。
農林水産物の輸出については、新たな販路の開拓やブランド化の構築につながる可能性を持ち、今後の拡大が大いに期待されるところでありますが、一昨年の原発事故の影響により中国における県産農林水産物の輸入停止措置や極東ロシアへの輸出輸送環境の悪化等があるほか、輸出先や取引先のパートナーの選定、動植物検疫への対応、輸送手段や代金回収方法の検討等大変多くの課題に直面することになります。このようなことから、当市といたしましては輸出に取り組む意欲と能力のある生産者団体等においては、各種事業を活用して積極的に取り組んでいただく場合には県との橋渡しなどお手伝いをしたいと考えておりますが、まずは国内での産地づくりが先決であると考え、産地間競争に対応した活力ある経営体の育成や生産基盤の強化を図ることで安心、安全で高品質で良食味な農林水産物の生産に向けて取り組みを進めてまいりたいと考えております。
次に、人・農地プラン策定の現状と課題についてであります。日本の農業においては、高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加などの人と農地の問題があり、5年後、10年後の展望が描けない地域がふえております。当市においても同様の状況であることはこれまでも申し上げてきたころであります。この状況を打開するには、まずその当該地域が抱えている課題を地域の皆様の話し合いによって浮き彫りにし、解決策を考え、今後の地域農業のあり方を検討することが最も重要であると考えております。
当市においては、これまでJA北越後と連携し、集落へ出向いての説明会などを数多く実施し、人・農地プランの制度趣旨、内容、支援措置の説明を行うことでプランの作成を促してまいりました。その結果、現在10地区で人・農地プランが策定されておりますが、市内の集落数からすればまだまだ多くない状況にあります。この原因としては、農業を現状のまま継続したい、現状が一番いいとの考えを多くの農家が持っていることにあり、これからの地域農業を見据えて人・農地プランの作成をリードする地域リーダーの存在が鍵を握っているものと考えられます。このことから、今年度はより多くのプランが作成されるよう市、県、JA北越後で人・農地プラン推進チームを発足し、強化を図っております。
具体的な取り組みといたしまして、市内の全農家組合長宛てにプラン作成についての意向調査を実施いたしました。その結果、65地区でプラン作成の意思があり、今後はその地区を中心に出向いて説明し、お話を伺い、ともに考え、プラン作成の支援を行っていくこととしております。各集落への説明に行った際に複数の集落や学校区単位など広域的に作成したほうがいいとの声も聞かれましたが、広域的に作成する場合代表者中心の作成作業となりがちで、地域の農業事情が反映されにくくなることや個々の農家の意向把握が難しくなり、必須要件であるプランを作成した地域の方からの同意が難しくなります。このことから、市といたしましては意向調査結果に基づいて地域の農業事情が反映しやすい集落単位での作成を促進しております。ただし、広域的に作成することを妨げるわけではなく、地域の事情に合わせ、広域的に作成することを望む地域があれば広域的に作成できるよう支援をいたします。今後につきましてもプラン作成意向が強い地区を中心に支援を行い、県、JA北越後等の関係機関等と連携し、より多くの人・農地プランが作成できるよう強化をしてまいりたいと考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(斎藤明) 渡邊喜夫議員。
◆11番(渡邊喜夫議員) ただいま市長よりご答弁をいただきましたが、再度再質問をさせていただきます。
最初に、順番からですので、
健康マイレージについてお願いいたします。先ほどの答弁では市でも、市で今まで行っている健康づくりスタンプラリー、いろんな各種講演会なりイベントなり参加すればポイントがいただけて、スタンプを押していただいて、先ほどのお話では健康グッズ等の物が進呈されるというようなことで、先駆的にやられているわけでございますけども、私提案したのがもう少し拡大していただきたいという、またいろんな要素で波及効果の高い
健康マイレージ的な制度にお願いしたいというようなことで質問したわけでございますが、実は9月6日の新聞に健康づくりでポイントをためようという、たまたま私1回目の質問で静岡県袋井市の
健康マイレージ制度についてお話ししましたけれども、全国の先駆を切った自治体でございまして、袋井市の
健康マイレージ制度については袋井市自体の人口が8万7,000人という新発田より若干少ない人口なんですけれども、市民運動として定着し、ことしで7年目の事業であるというようなことであります。今年度の
健康マイレージの予算が285万円の予算で、この制度をずっと継続をしてきているということでございます。
健康マイレージ制度で中高年層の事業の取り組みも期待しているんだけれども、要は運動習慣のない若い世代にどう健康づくりに参加していただくか、また検診受診率についても今まで健康検診とか、そういったいろんな検診に意識のなかった人に対してどういうふうに意識づけをするのか、また健康であり続けたいと思う方々に大変有効な制度だというふうなことで記事が載っておるわけでございます。また、ポイントの活用も新発田の場合は判こを押して、たまったら健康グッズなんですけども、ポイントの活用方法がまた各地域でいろんな特色があるんですけども、先駆的な袋井市の関係でお話をさせていただくと商品券であったり、商品券も地元の商店街で使っていただいたり、また幼稚園に、先ほど1回目の質問で幼稚園、保育園、小中に寄附ができる、そのポイントが寄附ができるというようなことで、この新聞の中に、記事の中に、実は幼稚園に寄附した人たちが何人もおられて、その善意が園児が使う楽器や遊具を購入することができたというような臨時収入があって、大変助かっているというふうな、そういった使い方があるわけです。先進地域をぜひ参考にしていただきながら前向きに、さまざま課題はありますけども、検診やそういったものにも取り入れていきたいというお話がありましたけども、今先進的な地域のお話しさせていただきましたけども、本当にこれは十日町の
健康マイレージの関係でありますけども、十日町は年齢制限はちょっと上げておりましたけども、40歳から69歳が対象でやっておりましたけども、これは抽せんで、ポイントをためていくと抽せんで3,000円分の食事券が当たると。ただ、その食事券も市内の健康づくり支援店といいますか、そういった飲食店、市内の飲食店で健康づくり支援店という飲食店で利用できるような取り組みを行っていると。その飲食店が出ておりますけども、これは十日町は今年度からスタートですけども、そういったやり方とか、さまざま新発田の健康以外にもそういった地域の活力、活性化、また地域貢献にも波及できるような、そういった複合的な横断的な
健康マイレージ制度の取り組みをぜひお願いしたいと思っておりますが、再度
健康マイレージ制度について市長からのご答弁お願いします。
○議長(斎藤明) 二階堂馨市長。
◎市長(二階堂馨) きっと渡邊喜夫議員は、私がいろいろ
健康マイレージ事業については課題もあるので、非常に難しいというような答弁があるだろうということを想定して用意をされていたようでありますが、先ほど申し上げましたように
健康マイレージも私どもやっている健康づくりスタンプラリーもほとんど同じんです。ただし、渡邊議員がおっしゃるとおり私どもはどちらかというと食と運動に軸足を置いてきたということは言えると思います。もう一方の柱である健康管理、この部分が実は
健康マイレージにほぼ近くなるんですが、ここに少し軸足を移してこなかったという反省点があります。確かに職員から聞きましたら、じゃその医療機関にどういうふうにやるのか、あるいはスタンプをどういうふうにするのかいろいろ課題があるようだけども、それほど難しいことじゃないじゃないかと。改めて
健康マイレージを発給すると、幾つもカードになっても、市民もかえって不都合だろうと。つまりこの新発田がやっている健康づくりスタンプラリーに
健康マイレージを付加すればいいことだ、それほど難しいことではないから、すぐやりなさいということで、先ほど答弁したとおり渡邊議員が今私どもに新たな指摘をしていただきました事柄につきましてはしっかりと対応していきたいというふうに思っております。ですから、名称は
健康マイレージではなくて、せっかくもうこれをやって5年になりますから、これの名前がもう結構市民には浸透しておりますので、ここにプラスするという、そういう形で
健康マイレージ、つまり渡邊議員がご提案のことについては取り組んでいきたいというふうに考えています。
○議長(斎藤明) 渡邊喜夫議員。
◆11番(渡邊喜夫議員) ぜひ来年度からそのような形で取り組むとともに、先ほど話をいたしました横断的な取り組みもよろしくお願いいたします。
次に、攻めの農林水産業の当市の施策の考え方についてでございますけども、そもそも安倍総理の農業所得、今後10年間で倍増するとの宣言はいろいろと波紋があるわけでございますけども、今話題になっている都市銀行の銀行員が主役で、「半沢直樹」の倍返しではございませんけども、倍増計画というふうなことで、新発田市の農業所得が先ほどご答弁いただいた中で6次産業化、農商工連携、また販売促進、それから市域の産地化形成というようなことで、いろんな事業を、新発田市は仕組みを入れて、他産業を巻き込みながらやってきているんだよというようなことで市長からのご答弁いただきましたけども、率直に市長は新発田市で10年後安倍総理が言うとおり農業所得10年で倍増できるのかなということが可能かどうか。今600万円の農業所得がある方が1,200万できるんだよと、10年間で。担い手も魅力を感じるフレーズかもしれませんけども、可能かどうなのか、その辺総理が言った宣言を聞いてどう思われましたですか、新発田に置きかえた中で。
○議長(斎藤明) 二階堂馨市長。
◎市長(二階堂馨) 国のリーダーでありますから、国民の皆さんにリーダーシップを発揮していくという意味ではスローガン的にいろいろなことをおっしゃることは当然あるんだろうと思っています。ただ、いずれにしろ今農業が非常に厳しい、とりわけ担い手が育たないと。ただ、じゃ若者がそれほど農業嫌いなのか、3Kだからか。私は、そうだと思わないんです。やれ汚いだとか、危険だとか、きついだとか、だから農業離れているんではなくて、若者は自前の農地そのものだけで食っていけないという現状なんだろうというふうに思っているんです。だから、ここが一番問題だ。だからこそ農地をどうやって集積していくか、あるいは担い手をどうやって育てていくか。しかし、全てはその上にある圃場がきちっと整備されている、このことが必須条件でもあるわけです。こういうことをきちっと農業環境を整えて、今回お願いをしている人・農地プランによって、私はこれをやれば今総理が言っている農業所得の倍増は可能だし、またそうしていかなければならないんだと思っています。しかし、その道のりは相当厳しい。それは実感は持っていますけれども、せっかく安倍総理がそういうスローガンをもって今農業を再生しようというんであれば、私どもとすればその方向性に向かって一緒になって地方としてできることはやっていきたいというふうに思っています。
○議長(斎藤明) 渡邊喜夫議員。
◆11番(渡邊喜夫議員) 農地の集積等で規模拡大、また先ほどの6次産業化というような形で付加価値農業を進めて所得の倍増というような形で、単純に農業取得の倍増、今農家戸数半分になれば倍増になるわけでございます。単純に規模拡大だけでは将来の新発田の農業というのは展望がないわけであります。大きければ生き残れるというもんではないです。あの大きな恐竜が絶滅をしたというのは環境に対応できずに絶滅したわけでございます。今日本の農業、新発田もそうです。新発田の平均耕作面積1.6ヘクタール程度でしょうか。それが規模拡大で10倍になって16ヘクタールになったとしても、アメリカでは400町歩、500町歩、400、500ヘクタールであります。オーストラリアに至っては1,000、2,000ヘクタールの全然スケールが違うわけでございます。規模だけの問題ではなくて、要はどう進化をするかが問題なんです。その進化をどう農業者が捉えていけるのか、ソフトについて、農家自身がやる気を起こしてどう引っ張っていけるかという、この閉塞感の中。そのソフト事業的なものが必要ではないのかなと思っているんですが、何か市長のお考えの中でこういったソフト事業、新発田ではこういったソフト事業で新発田の農業は進化するぞというようなものがございましたらお願いします。
○議長(斎藤明) 二階堂馨市長。
◎市長(二階堂馨) 市長に就任をして約3年でありますけども、その間相当の新規事業を起こしたつもりであります。まず、生産拡大を図らなきゃだめだということです。トップセールスで結構行きます。そうすると、どんなにいいものをつくっても、じゃ月どのぐらいのロットでいただけるんですかと言われたとき、いや、それほどはできませんという。いや、それでは商業として、商売で成り立たないということです。明らかに生産性の拡大というのも、これも大事だということで生産の拡大の推進事業も起こさせていただきました。あるいは、農家の皆さん方がいろんなところで自分たちで販路拡大したいというところで商談会があるわけでありますが、結構その商談会の費用負担だってそうばかにならないわけです。あるいは、ブース料も相当取られるということになりますとなかなかそういう商談会に、自分で攻めの農業やりたくてもなかなかできないと、こういうやる気のある皆さん方にそういう販売の促進の対策事業も起こさせていただきました。あるいは、本当にやる気のある、あるいは法人化を目指したいと、そういう人たちのために計理士だとか、あるいは労務管理士だとかの講習セミナーのスキルアップ事業、これも起こさせていただきましたし、あるいは今度米作はどちらかといいますと一つの設計図といいましょうか、制度的にある程度完成に近い部分ありますが、それだけではどうしても足腰が強くないと。やっぱり施設園芸というのはどうしても考えていかなきゃだめだということになります。ですから、県がやっている大型の施設園芸の補助にプラス市単独で10%の補助しますよということやったり、あるいは小さな施設園芸、あるいは機械購入も含めてそうですが、3分の1の補助も新たにつくってみたり、非常に私としては他市から見たら少なくとも農業の生産、あるいは販路に対するソフト的な部分は十分あると思っているんです。ですから、ぜひそういう農家の皆さん、市役所来ていただいて、いろんな相談していただくと新発田にはそれだけのいろんな情報や何かたくさんあるわけであります。大いに来ていただいて、そしてそういう制度を利用していただきたいというふうに思っています。まだまだこれで完全だと思っていません。むしろ渡邊議員は、まさに農家中のプロでありますので、私なんかよりかはるかにその点での見識が高いわけでありますので、むしろ二階堂、こういう事業立ち上げたらいいんじゃないか、こういう提案をいただければ、もし可能なんであれば取り組んでいきたいと思いますが、少なくとも新発田市は他市から見れば間違いなくそういう攻めの農業に対する支援、ソフト事業は十分あるというふうに踏んでいるところであります。
○議長(斎藤明) 渡邊喜夫議員。
◆11番(渡邊喜夫議員) 市長から頼もしい施策のお話いただきまして、本当に新発田の農業政策、さまざまなスキルアップの関係の話、また市長がトップセールスで売り込みに行っていることも存じておりますが、本当に新発田でとれた一つのアスパラにしても、県内生産量トップでありますけども、全国行ったら足元にも及ばないというような生産量でございます。品質はもとよりでございますけども、安定生産と安定供給ができなければ産地はなかなか生き残れないというのが市長、実際に足運んで、まずはかいま見たと思っておりますけども、先ほど私1回目の質問の中で農産物輸出についての話をさせていただきましたけども、輸出するような品目は新発田にはないなと。むしろ地産地消なんです、やはり原点は。産地形成なんです。その辺をしっかりとわきまえながら、輸出なんていうところには目行かずに、自信の持っている農産物をいかにしっかりと生産供給できる体制にするのか。それには後継者をどうつくっていくのかという部分に力を注いでいただきたいというふうにこれ要望いたしておきます。
ただ、人・農地プランという制度が平成24年度から国のほうで、こういった制度がないとこれからは国の政策に、支援がどうなのかな、減反をしないとさまざまな補助金を与えないよというふうな、過去にありましたけども、人・農地プランについてもこういった制度をつくんないと国の政策には乗れないよというような、そういう状況が聞こえてくるようでございます。やはり先ほど再度アンケート、さまざま調査した結果、26の団体が意思表示があったということで……
〔何事か呼ぶ者あり〕
◆11番(渡邊喜夫議員) 65地区と先ほど答弁があったわけでございますが、何とか24年度は確かに始めたばかりで周知する期間だったと思いますけど、これからは、25年度は確実にそういった制度をつくる地域が生まれることを関係団体、また市が強力に推し進めていただきたいということを要望いたしまして1つだけ、ちょっと時間ありますけども、人・農地プランがなかなか進まないという、進化を妨げているというその要因は何なのか。市長、1点、どうして進まなかったのかという、進化を妨げる原因をお願いします。
○議長(斎藤明) 二階堂馨市長。
◎市長(二階堂馨) なかなか難しいご質問をいただきました。基本的には現状で十分だという認識なんだろうと思っています。今々どこか勤めながらでも、あるいは兼業しながらでもできるという、特段今不都合感じていない、このままでいい、進化を遂げる必要がない。簡単に言えばそういうことなのか、そういう意識があるのかもしれません。アンケートした65地区の皆さん方が少し興味あるなということを言っていただいているんですが、今やっている10地区、これ1つ間違いなく言えることはその10地区の中には例えば農協の職員さんがいたりとか、あるいは農業委員さんがいたりとか、つまりそういう農家リーダーみたいな人がやっぱりいるんです。そういうところがやっぱり地区で早く人・農地プランをやっているという。やっぱりこの辺だろうなと思っているんです。その意味ではそういう農家リーダーをやっぱりつくっていかないと、なかなか皆さんでいかがでしょうかという話ししても、なかなかまあまあ今のままでいいんではないかみたいなところに落ちつきやすいんで、できればそういう農家リーダーを育成できていけばいいなというふうに考えているとこであります。
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○議長(斎藤明) 次に、小柳肇議員。
〔1番 小柳 肇議員登壇〕
◆1番(小柳肇議員) おはようございます。新発田政友会の小柳肇でございます。それでは、通告に従いまして質問をいたします。
まず、1点目、
フィルムコミッション充実の必要性について質問いたします。近年都市の物理的な魅力向上とあわせて、都市が持つイメージ自体が地域のアイデンティティーをより高め、活力を増強させ、ひいては経済効果に結びつくというよい循環を生むために、広報の重要性が高まっております。中でも自治体を中心としたフィルムコミッション組織の充実は、映画やドラマの撮影を誘致することによる直接的な経済効果のほか、地域の活性化、文化、そして観光振興として非常に大きな効果があると言われております。県では平成16年より地域の魅力再発見に結びつくロケ支援活動は地域活性化の手法の一つであると位置づけ、新潟県フィルムコミッション協議会を立ち上げてさまざまな支援を行っており、最近では三条でロケが行われ、モスクワ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した映画「さよなら渓谷」や佐渡でロケが行われた映画「飛べ!ダコタ」など市民やキャストが一体となり、撮影をバックアップしたすばらしい作品が生まれております。また、映画「おくりびと」のヒットにより酒田市を中心とした山形県では経済効果が6億円とも言われ、その撮影地は観光ルートとして今も大いににぎわっております。しかしながら、新発田では新潟駅や空港にほど近い地の利や海から田園、そして山岳地形まで続く豊かな自然、城下町や温泉街の風景など映像資源の宝庫であるにもかかわらず、その優位性を十分に生かしているとは言えない状況です。市長は、観光振興による交流人口の拡大を公約に掲げて当選しましたが、キャッチフレーズにある「住みよいまち日本一 健康田園文化都市しばた」を強力に推し進めるためにもフィルムコミッション事業に関して1番目、フィルムコミッションの意義、そして2番目、市として設置についての考え、以上市長の見解をお伺いいたします。
続きまして、2点目の駅前複合施設について質問いたします。合併特例債の期限であります平成27年度末までの完成を目指して、駅前複合施設についての基本設計にかかわる予算が6月議会にて可決されました。駅前遊休地の解消を行いつつ観光案内所、図書館、子育て支援施設、キッチンスタジオなどの開設を想定していると言いますが、多くの市民感情としては突如として表面化した計画に戸惑う声も少なくありません。私自身子育て環境の向上に寄与し、コンパクトシティー化への布石として核になり得る今回の計画自体には大筋賛成はいたしますが、市民にとっての関心は非常に高い反面、唐突に発表された計画に対して少ない情報量から消化不良を起こしているようでございます。そして、下記について伺いたいと思います。
1番目、全員協議会で市長は駅橋上化中止を旗印に当選した市長にとって、今回の駅前複合施設の推進は矛盾がないのかという私の質問に対して、市街地活性化に資するから、これは違うんだという答弁をいたしましたが、橋上化も広い意味ではまちの活性化であり、その違いについてどのように説明するのかいま一度市民にわかりやすく説明していただきたいと思います。
そして、2番目、キーテナントとも言えるはずであった商工会議所の入居はなくなりましたが、予定していたスペースをどのように活用するのかお伺いします。
そして、3点目です。民間棟のカフェやコンビニ、若者向けの居住施設について全体プランとの連携は難しい問題を抱えております。それについてどのようなイメージを描いているのかお聞かせください。
そして、4番目です。圧倒的に狭い駐車場の確保と、それに伴う運用方法、どのように想定しているのかお伺いします。
最後、5番目ですが、1つの小さなまちが生まれるというイメージだと思います。民間棟を含め、周辺施設との連携をどのようにイメージしているのか、市長の頭の中にある青写真を見せていただきたいと思います。
以上、1回目の質問です。よろしくお願いいたします。
〔1番 小柳 肇議員質問席に着く〕
○議長(斎藤明) 二階堂馨市長。
それから、先ほどの教育長の関係ですが、実は一番初めに取り上げた2万冊近くだったと思うんですが、私もその人はよく存じている人から寄贈をいただいております。そして、そこからいただいた本が今現在もう図書館に本棚に並んでいるんです。あれは新発田市、今の図書館にはない本を並べたということで、大変私ありがたいなと思っております。
それから、もう一つはその時々に訳した本、昔の何十巻でそろっているとしても、時代に合わないこともあるんです。戦前に出ている本は、非常に我々が読んでも読み取れないということがありますし、最近明治書院とかさまざま新しい人たちが今の感覚で訳してくれた。それは、非常に読みやすいんです。そういうこともありまして、これからそういう本が寄贈とかさまざまあるわけでありますので、ぜひ今新発田でも何千点ですか、新発田藩が学んだ本あるんです。そのののできる限り原題訳が、じゃ本があるかというふうなことを探索しながらひとつそろえていただきたい。それは、新しい図書館もそうでありますが、こっちの図書館にはそういうのを調べたいというときにはいつでも取り出せるというふうな、そんなことにしていただきたいと、これも要望であります。先ほど私はたった一つ申し上げた「資治通鑑」なんていう本でありますが、これなんかは今の新発田図書館では訳した本がないんです。これは、県立図書館しかないんです。大学図書館もあるか。そんなで、そういうふうなのはぜひともそろえていただきたいというのが私のお願いであります。
新発田は、やはり市長が言うように学術というか、教育というか、やはりそれの一つの特色、さまざまな先ほどから質問内容いろいろありますが、その中の一つとしてやはりここはあのまちへ行くとこれだけは我々可能性としてできるんだというのの1つのこれは重要な今回図書館の機能だと思いますので、その点は要望にかえさせていただきますが、よろしくお願いいたします。大変ありがとうございました。
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○副議長(青木泰俊) 次に、小川徹議員。
〔22番 小川 徹議員登壇〕
◆22番(小川徹議員) 通告に従いまして一般質問をいたします。
五十公野公園の整備について質問します。初めに、五十公野山の山頂付近に展望広場をつくれないか。五十公野公園は、冬を除いて市内外の人々や幼稚園、小学校、中学校の子供たちや家族連れやアヤメの咲く時期には市外、県外からもたくさんの方々がやってきて、大変にぎやかになっております。芝生広場も整備され、大変人気のある公園になっているのは大変喜んでいるところであります。
そこで、提案ですが、陸上競技場の向こう正面の後方の山頂にみんなが登れる広場をつくることが、山頂の広場をつくることができないか。そうすれば子供たちが山に登る楽しさ、また山頂での楽しみ方でまた1つ公園の楽しさがふえるんではないでしょうか。また、下新保から五十公野へ抜ける山越えの市道の途中、のぞみ工房付近から市街地を見ると新発田のまちが一望できます。その場所はそんなに高い場所ではないんですが、本当にすばらしい景色を見ることができます。そこで、適当な場所を探して展望広場をつくれないでしょうか。市街から来た人たちも新発田の中心地を見ることができれば公園の魅力の一つになると思います。それから、こんな場所があるかどうかわからないんですが、背景にある二王子岳を臨めるような地形の山頂があれば前方に市街地、後方に二王子岳が臨めるこんな場所があれば最高と思いますが、いかがでしょうか。
2つ目は、升潟の周回道路の樹木の選定についてであります。最近潟の周辺を散歩していると山側からの樹木が道路に覆いかぶさるように枝が伸びている場所が多く見受けられます。自然に近い整備なのかもしれませんが、少し伸び過ぎていると思われます。それと、升潟とあやめ園の間のハンノキも非常に繁茂し過ぎていると思われます。中にある木道も使用できないような状況であります。また、周辺に植樹されている桜の木も大変伸び過ぎており、樹形も崩れております。以前弘前公園を視察したとき、公園の管理をされている方の話ですと、幾ら桜でも公園の桜はやはり剪定をして形を整えなければ花のつきも悪くなるし、見せるような木のつくり方をしなければならないという話を聞いたことがあります。桜の時季には多くの方々も見に来ています。もう一度周辺全体の桜の木の整備を考えてはいかがでしょう。また、道路より潟側に松の木が何本かありますが、景観上大変形のいい松があります。支柱をしたり、ワイヤーでつったりしていますが、大分古くなってきています。早目に手当てをしないと倒木の危険があります。それらの整備もどのようにお考えかお聞かせください。
3つ目、升潟の水質の浄化方法です。冬になると越冬する白鳥が多く飛来し、冬の名物となっております。一緒にカモがたくさん集まってきております。そのためではないと思うんですが、水質が大変汚れています。汚れているというよりも、もうごもごもしていると表現したほうがいいくらいであります。前回見に行ったときには暑さのせいでもあると思いますが、アオコという藻が表面に浮いており、排水溝近くに大変多く見られました。また、私が見た限りでは前面の小さな水路から少しずつ水が入っているようにしか見えません。あやめ園の上流から水がどんどん入ってきているようには見えませんが、升潟への水はどのような流入になっているんでしょうか。
県道側には大きな水路が流れていますが、水利権などで難しいでしょうが、田んぼの利用がないときだけでも升潟への注入を考えられないか。実際奉先堂の御茶屋の池は、この水路からかなり大きなパイプで水を注入しております。新発田の宝である五十公野公園の升潟のため、行政機関と協議をして升潟の水質の浄化方法について考えられないでしょうか。
4つ目は、アヤメの生育についてであります。私もアヤメの咲く時期、近くに住んでいるものですから、時々アヤメを見に行きます。ことしのアヤメは、例年から見ると大変元気がないように見えました。気温のせいで開花が遅いのかと思い、何度か見に行きましたが、なかなか見ごたえのあるような状態にはならなかったような気がします。例年最盛期にはあやめ園に着いた瞬間、はっとするようなことがたびたびありました。ことしはそのようなことはありませんでした。ことしのあやめ園は、例年と比較してどのような状態だったのか、よくなかったとすれば何が原因だったのか、来年に対しての対応はどのように考えているか。また、先月8月末にあやめ園に行ったところ、毎年行っていると思われる植えかえなども行われていないような気がしました。
あやめ園は、新発田の大事な宝の一つです。多くの人に知れ渡った大切な宝物であります。例年のように多くの来場者の方に喜んでいただくあやめ園にしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。よろしくお願いします。
〔22番 小川 徹議員質問席に着く〕
○副議長(青木泰俊) 二階堂馨市長。
〔市長 二階堂 馨登壇〕
◎市長(二階堂馨) 小川徹議員の五十公野公園の整備についてのご質問にお答えいたします。
初めに、五十公野山の山頂付近に展望広場をつくれないかについてであります。五十公野公園は、五十公野山のふもと、升潟を中心に面積89.3ヘクタールを有し、陸上競技、サッカー、テニスなどができる総合公園であります。標高20メートルから85メートルの丘陵地で、緑の深い樹齢200年余の赤松を主体とした樹林に覆われ、水鳥、野鳥、貴重な動植物が生息しており、都市公園百選にも選ばれるなど子供から大人まで市内外の多くの方々に幅広く楽しんでいただいております。
議員ご提案の陸上競技場の向こう正面の後方に展望広場をつくれないかについてでありますが、確かに陸上競技場の向こう正面の場所は非常に見晴らしのよい位置で、あのあたりに展望広場を整備することは市街地が眺望でき、一段と公園の魅力向上につながるものと認識いたしております。しかしながら、五十公野山については絶滅危惧種やこの山を北限とする種など貴重な動植物が生息しており、豊かな生態系環境の確保から展望広場の整備については慎重に検討してまいりたいと考えております。
次に、適当な場所を探して展望広場をつくれないかについてであります。五十公野公園は、本年度より取り組んでいる公園の機能向上のため、都市と農と里山をつなぐ公園として位置づけ、未利用地となっている旧野外活動ゾーンに食を通じた新発田ブランドの発信、五十公野の自然や山を利活用した農業、里山体験をコンセプトとして今までの都市公園にはなかった機能を新しく加え、民間事業者による事業提案を受けているところであります。今回事業提案を受ける箇所については、旧アスレチック広場の高台を含めたエリアとしており、この高台を活用した事業提案も受けているところであります。展望広場の設置につきましては、今後の事業実施の中で事業者と協議、検討してまいりたいと考えております。
次に、升潟の周回道路の樹木の剪定等、もう一度周辺全体の桜の木の整備を考えてはいかがについてであります。升潟周辺の桜の木の剪定については、桜の木の特質を十分考慮し、樹木管理に当たっているところであります。具体的には落葉樹の中でも特に芽吹きが弱く、剪定を行うとなかなか芽が吹かないこと、また剪定後の傷口から菌が入り込み、胴枯れ病を発症し、樹木が腐敗する懸念があることなどから、桜の剪定については必要最小限にとどめ、枯れ枝の除去や来園者の歩行に支障となる枝打ちに限定した作業を行っているものであります。今後についても樹形観察の徹底を図りながら最善の樹木管理に努めてまいります。
次に、道路より潟側の松の木も倒木の危険があるが、整備をどのように考えているかについてであります。升潟の樹木については、倒木の危険がないよう常日ごろからパトロールを実施しているところであります。ご指摘の松の木につきましても湖畔側に列をなす一部が湖面側に経年により傾斜したものであり、ワイヤーと支柱の組み合わせにより安定性を保持しており、今のところ危険度はないものと判断しております。今後とも園内全体の樹木の状況を的確に把握し、必要に応じて適切な措置を講じてまいります。
次に、升潟の水はどのような流入になっているかについてであります。升潟の流入水については、1つはあやめ園の背後地である下新保側の五十公野山からの浸透水であり、2つ目としては雨水と湧き水が主な水源となっております。
次に、県道側の大きな水路から水の流入は考えられないかについてであります。本水路は、板敷用水路であり、農業用に水利権が限定されていることから、現時点では多目的な利用は困難であると考えております。升潟の浄化については、生活雑排水も流入しない閉鎖水域であることから、2つの水源以外からの導入水や機械的な浄化装置などの設置は考えておりません。水温上昇に伴う一時的な水質悪化はあるものの、時間とともに水質が安定してきているものと考えております。今後において水質の悪化が懸念されるようであれば、改善に向けた手法を研究するよう担当課に指示をしたいと考えております。
次に、ことしのアヤメの生育は例年と比較してどのような状況だったのか、よくなかったとすれば何が原因だったのか、来年に対しての対応はどのように考えているかについてであります。例年に比べ開花が遅く、一部の花が咲き切れず、また草丈が低く、全体的に見ばえがしないなど生育は悪かったと認識しております。原因につきましては、専門家に診断していただいたところ、少雨により土壌がかたくなったことや粘性土不足、地力減退が複合的に絡み合ったことが要因であると結論づけられたものであります。次年度に向けましては専門家の助言のもと、地力を回復するため適切な時期に適切な施肥を行うことはもちろんのこと、あわせて本年度は株の生育を図るため、株分けを見送り、脆弱なものについてのみ部分補植にとめることとしたものであります。加えて、砂質土壌の改善を行うなどの盤石の対応で挑むこととしています。
次に、株分けや植えかえを行っていないが、どのようになっているかについてであります。例年であればあやめ園の3分の1の株分けを実施しておりますが、先ほども述べましたように脆弱な株が散見されること、かつ株分け1年目は花のつきが芳しくないことから、本年は例年どおりの株分けを見送ることとしたものであります。さらに、砂質土壌のアヤメについてはアヤメの状態を観察しながら適期に移植を行い、あわせて土壌改良に努めてまいります。
なお、担当課には全力を尽くしあやめ園の管理をするよう強く指示したところであります。
○副議長(青木泰俊) 小川徹議員。
◆22番(小川徹議員) どうもありがとうございました。
山頂広場なんですけども、場所は私は例を挙げただけでして、大部分の人は遊具と芝生広場のあたりにいるもんですから、奥のほうに行くとあるんです、遊歩道。でも、見晴らしは余りよくないんで、あそこから余り離れたんじゃ効果がないんで、今市長が言われたように昔あったアスレチック、あそこは私もそういう話が出れば挙げてみたいなと思ったところですんで、ぜひその辺ひとつ参考に検討していただきたいと思います。
それから、私聞き漏らしたのか木の剪定なんですけども、ハンノキ。あやめ園と升潟の間にハンノキがあるんですけども、あれも前聞いたことあって、全部伐採はできないという話だったんですけども、余りにも繁茂し過ぎまして、全くあちら側が見えないというような状況なんで、あれは間引きという方法でもいいと思うんですけども、その辺はどんなふうに担当課のほうで考えておられるのか。
○副議長(青木泰俊) 二階堂市長。
◎市長(二階堂馨) 展望台の関係については、先ほど申したとおり今小川議員もあそこならば適地じゃないかということでありますので、私もそうだなというふうに思っていますんで、あそこの事業展開の中でそういうご意見もあるので、ぜひその辺を考慮してほしいということは伝えてみたいというふうに考えておるところであります。
それから、ハンノキのことについてはちょっと承知しません。私は、傾斜をしている松の木のことかなということで、あの関係については全く今ワイヤーと支柱で何とか抑えていて、まあまあ倒れるということはないということを聞いておりますので、ハンノキが非常に繁茂しているということですか。そうですか。担当課は知っているのか。
〔何事か呼ぶ者あり〕
◎市長(二階堂馨) それじゃ、そのハンノキの関係についてはじゃ担当課長に。
○副議長(青木泰俊) 新井田地域整備課長。
◎地域整備課長(新井田功) あやめ園に近いところのハンノキでありましょうか。手前でしょうか。その部分につきましては、茂ったところ間引きをするように考えてございます。ただ、あそこの場所なんですけれども、やはり希少な植物があるもんですから、そういう団体さんから余り手を入れないようにというご指導もありますんで、目についたところは間引いていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○副議長(青木泰俊) 小川議員。
◆22番(小川徹議員) 何か植物があるという話は聞いていたんですけども、でも最近見ると非常にとんでもない本数が出てきていますんで、当然そういう方も大事ですんで、話し合いして何とか少し間引きして、ちょっと風通しがいいような状況にしてほしいというふうに思います。
あと、水質の話なんですけども、平らな話にすれば水利権があるんですけども、奉先堂というのはこんくらい大きな管が入っていまして、その水路と奉先堂の間にバルブがありまして、話聞いたら大体常にあいているんです。
〔何事か呼ぶ者あり〕
◆22番(小川徹議員) だから、そのくらい水量が来ているもんですから、もしできれば升潟だけじゃなくて、陸上競技場の池とか駐車場の前に小さい池もありますし、あの辺の水を大量に持ってくるともっと陸上競技場、池、升潟も水がきれいになるんで、もう一回トータルに水の流れを研究していただければ、副市長は前ずっとそこのエキスパートですんで、その辺を話を聞いてしてもらえば、水というのはある水ですし、要らないときだけでいいわけですから、その辺もう一回検討していただきたいんですけども、いかがなもんでしょう。
○副議長(青木泰俊) 二階堂市長。
◎市長(二階堂馨) 板敷の農業用水は、これは農業用水に限定されているということで、その搬入はなかなか難しいだろうということでありますが、今お聞きをしましたら昔新発田藩時代は奉先堂といって御茶屋まであったわけでありますから、何か歴史的なそういう権利みたいな何かあるという話もあるようでありますので、どの程度までそれができるのかどうかちょっと検討いたしたいというふうに思っております。ただ、議員承知のとおり升潟自体は生活雑排水が搬入するような、そういう潟ではありませんので、一時的に水温が上昇したときに少し水質悪化見られるけども、すぐおさまるというところもございますので、今のとこは特段考えていなかったんですが、さっき言ったように歴史的にそういう水利権がもしあるようであればちょっと研究してみますので、お時間をいただきたいというふうに思っています。
○副議長(青木泰俊) 小川議員。
◆22番(小川徹議員) じゃ、アヤメはそういうことでちょっと元気がなかったという話で、私の目の前にいる副市長が一番最初のころからずっと携わっていて、あのころは新潟の県競馬があったころに競馬の馬ふんをもらってきて、常にすき込んで一生懸命手入れしていたという歴史もあると思いますんで、ぜひ副市長もアドバイスをひとつお願いして、元気なアヤメにしてほしいと思いますんで、ひとつよろしくお願いします。
以上で終わります。
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○副議長(青木泰俊) 次に、井畑隆二議員。
〔23番 井畑隆二議員登壇〕
◆23番(井畑隆二議員) 市民クラブの井畑です。通告した一般質問をさせていただきます。
項目は、質問は2項目ございます。1項目め、老人憩いの家眺海荘の改築を。紫雲寺地区藤塚浜に昭和49年12月15日に設置された老人憩いの家眺海荘が経年劣化に塩害も加わり、改築時期を迎えていると聞き及んでおります。昭和40年4月5日に厚生省社会局長が通知した老人憩いの家設置運営要綱に沿って、当時の紫雲寺町が海の見える場所に高齢者の心身の健康増進を図る目的で設置されたものであります。その名も落堀川の最下流にかかっていたかつての眺海橋の名にちなみ、公募で命名されたと聞いております。当時のマイクロバスでの送迎つきの老人憩いの家は、近郷でも珍しく、特に海の眺望を楽しめる施設として人気を博したことが当時の報道でも紹介されておりました。原則は60歳以上の高齢者が優先ですから、老人クラブの諸活動や高齢者大学の学習会場としてはもちろんのこと、強い要望を受けて結婚式会場としても活用されてまいりました。自治会や各種団体の総会の会場にも便利で、広域の子供交歓会の宿泊施設や姉妹都市の子供交流会の会場になるなど幅広く活用された経緯があります。ゲートボールや簡易グラウンドゴルフができる屋内施設が併用されてからは、新発田市内からも多くの高齢者の皆さんが送迎バスを利用して活用しています。
今後はますます高齢者が多くなり、健康寿命の維持が課題となっておりますので、眺海荘の今後について検討の際は改築を基本に健康の維持増進を図るにふさわしい内容にしていただくようお願いをしておきたいと思います。眺海荘のスタッフは、代々サービス精神が豊かで評判よく、それがよき伝統になって今引き継がれていることを本当にありがたいことと思います。今後とも海の眺望を楽しめる高齢者の憩いの場として、また市民各層から幅広く活用される施設として改築されることを心から願いつつ質問させていただきます。
第2項目、松くい虫の防除対策の継続強化を。松林の公益性に着眼し、昨年から松くい虫防除対策に意を用いていただいておりますことに心より敬意を表します。広域連携が不十分だったり、手を緩めた期間もあったりして昨年来の対策効果は見えつつも、被害の状況はいまだに厳しいものがあります。つきましては、次のことをご留意いただき、引き続き対策の徹底を図っていただけるようお願い申し上げる次第であります。
その1つは、以前にも申し上げましたが、松くい虫の被害は伝染病と同じとの認識のもと、被害木除去の徹底を図っていただきたいということです。一本でも残ればそこが温床になり、もとのもくあみになってしまいます。財政の投資効果を維持するためにもよろしくお願い申し上げます。
2つ目は、マツノザイセンチュウとマダラカミキリムシの性質を踏まえ、適期の防除を図っていただきたいということです。
3つ目は、農業者及び関係団体と当面の利益を優先する考えを超越した議論を展開し、共通利益を図りつつ効果的な防除対策を講じていただきたいということです。松林が崩壊し、防風、砂防機能が低下してしまったら砂丘地園芸農業の将来は危うくなります。
4つ目は、広域連携の徹底を図っていただきたいということです。県及び周辺市町村、ゴルフ場を初め民間事業者との連携をなくして防除効果は望めません。新発田市長が音頭をとって連携会議を主催し、阿賀北地方の松林は連携して守り抜く決意を固めていただきたいのであります。よろしくお願いします。
また、行政運営の基本に係ることで、一つの反省を求めていきたいと存じます。猛威を振るった昨年の被害状況の中で、被害をほかに与えてはならないとその拡大を憂慮して自主的、積極的に被害木除去作業をした地域が助成対象にはならず、手をこまねいていたところが制度発足のおかげで助成対象になるなど地域間に不公平があったことは大変残念なとこでございます。年度に限って遡及させれば救えたケースですので、やっぱり政治的配慮が足りなかったことは否めません。今後もあり得ることですので、ご留意をお願いしたいと思います。
最後に関して、1つ要請をしておきたいと思います。疲弊している里山の窮状を踏まえ、国はことしから森林・山村多目的機能発揮対策事業をスタートさせました。地域環境保全、里山保全事業を行う団体に交付金を出して活動を支援しようというものです。地元でもこれを導入して、キダケの山を復活させたいという検討が進められています。生息環境が荒れ、弱っている松を元気にさせる目的のこれらのプロジェクトを市としても支援して育ててもらいたいと思うんです。よろしくお願い申し上げます。
〔23番 井畑隆二議員質問席に着く〕
○副議長(青木泰俊) 二階堂馨市長。
〔市長 二階堂 馨登壇〕
◎市長(二階堂馨) 井畑隆二議員の老人憩いの家眺海荘の改築についてのご質問にお答えいたします。
紫雲寺老人憩いの家眺海荘は、高齢者の健康増進、教養の向上及びレクリエーションのための便宜を図り、老人福祉に寄与することを目的に旧紫雲寺町において昭和49年に建築した施設で、建築後約39年を経過しております。現在は社会福祉法人新発田市社会福祉協議会が平成27年度末まで指定管理者として管理運営を行っており、これまでも著しいふぐあいが生じた際にはその都度指定管理者と協議した上で必要な修繕等の策を講じてきたところであります。また、当施設の平成24年度の利用者は5,882人となっており、主に各種団体の会合、交流会などや併設されている屋内外のゲートボール場と一体的にご利用いただいております。
議員からご提案いただきました健康の維持増進や高齢者の憩いの場となるような眺海荘の改築につきましては、隣接地に健康づくりの拠点施設である健康プラザしうんじや紫雲の郷など類似の施設が整備されていることや限られた財源の中で改築には多額の費用を必要とすることなどから、現時点においては考えておりません。今後は他の公共施設等も含めた紫雲寺地域全体の状況を踏まえ、必要性や有効性、運営面など総合的な視点から検討してまいりたいと考えております。
次に、松くい虫防除対策の継続強化についてのご質問にお答えいたします。初めに、松くい虫の被害は伝染病と同じ認識のもと、被害木除去の徹底を図っていただきたいについてであります。議員ご指摘のとおり松くい虫被害については、マツノマダラカミキリを媒体とし、マツノザイセンチュウが松の木に移動、侵入し、枯らしてしまうものであり、こうした病害虫を死滅させることを目的にこれまでも被害木の伐倒、薫蒸、破砕による被害木除去の徹底を図ってきたところであります。今後も松くい虫被害の鎮静化に向け、被害木の除去を徹底してまいります。
次に、マツノザイセンチュウとマダラカミキリムシの性質を踏まえた適期の防除を図っていただきたいについてであります。被害木の伐倒作業については、松くい虫被害のサイクルを考慮し、当該年の秋の被害木調査後マツノマダラカミキリが飛び立つまでの翌年6月末を期限として、期間内に作業を完了しております。また、薬剤散布についても県森林研究所からの発生予察情報を参考に薬剤散布の時期を計画し、適期に防除に努めております。
次に、市長みずから農業者、関係団体と当面の利益を優先する考えを超越した議論を展開し、共通の理解を図りつつ効果的防除を講じていただきたいについてであります。昨年12月の紫雲寺地区市政懇談会において、砂丘地からの飛砂防止や暴風雪対策等住民生活への影響を考慮し、地域の皆様に何としても紫雲寺の松林を守らなければならないと協力をお願いしたところであります。その結果として、今年度紫雲寺地域において地域の皆様、農業者の皆様からご理解とご協力をいただき、無人ヘリコプターによる薬剤散布面積を151ヘクタールに拡大し、予防対策の強化を図ってきたところであります。今後も地域の皆様を初め農業者や関係団体の皆様からご協力をいただき、効果的な防除対策に努めてまいります。
次に、広域的な連携の徹底を図っていただきたいについてであります。これまでも当市では松くい虫被害対策に苦慮する胎内市、聖籠町の3市町連名で新潟県知事に対し、松くい虫被害拡大防止に関する要望書を提出した結果、これまで以上の財政支援や被害対策に向けた県と関係市町との連携強化が図られてきたところであります。あわせて、JAや市内ゴルフ場等の民間事業者と防除対策協議を通じて連携を図っており、今後も広域的な連携で松くい虫防除対策に取り組んでまいります。
なお、議員からご指摘のありました緊急松くい虫防除対策事業において、今年度4月から助成対象としたことによる市民の不公平感については、被害の鎮静化に向けた2カ年の緊急的な措置であることから、ご理解いただきますようお願いいたします。
また、要請のありました森林・山村多目的機能発揮対策事業につきましては、国からの交付金の受け皿となる越後ふるさと里山林協議会が当市も参加して先月20日に発足しましたことから、今年度活動交付金の申請を行っている市内2団体への事務的支援を行うこととしており、今後も事業を通して市民みずからが取り組む松林などの里山再生に向けた保全活動を支援してまいります。
以上、答弁といたします。
○副議長(青木泰俊) 井畑議員。
◆23番(井畑隆二議員) ただいま本当にありがとうございました。
1つ、1点、眺海荘でございますけども、そのままにしておくとどのぐらいこれから存続をさせていく予定でしょうか。
○副議長(青木泰俊) 二階堂市長。
◎市長(二階堂馨) あとどのぐらい耐用年数があるかにつきましてはちょっと私自身は承知をしておりませんけれども、築39年ということであります。ただ、私が就任してすぐ屋内ゲートボール場が大変だったということで、大規模改修、修繕をさせていただいたところであります。今のところ眺海荘もまあまあ大変古くはなっておりますけれども、それほど大きな修繕はしなくても何とか利用できている状態でありますので、もしもこれ以上耐えられないような状況になった時点でもう一度考えてみたいというとこでありまして、あともう何年耐えられるかどうかにつきましてはちょっと私は承知をしておりません。
○副議長(青木泰俊) 井畑議員。
◆23番(井畑隆二議員) 実は利用している高齢者の皆さんが本当にあそこは新発田市と合併してよかったということで存続をお願いしているんでございますので、その辺よろしくお願いします。
それと、今松くい虫のでありますけど、本当に市長みずから先頭に立っていただき、厳しい財政の中でやっていただきました。本当に私はただ感謝のみでございます。今後ともよろしくお願いしまして、簡単でございますけど、これで終わります。
○副議長(青木泰俊) では、この際午後2時45分まで休憩いたします。
午後 2時30分 休 憩
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午後 2時45分 開 議
〔議長着席、副議長退席〕
○議長(斎藤明) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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○議長(斎藤明) 一般質問を続行いたします。
中村功議員。
〔9番 中村 功議員登壇〕
◆9番(中村功議員) 発言の機会をいただきましたので、質問の前に一言申し上げたいと思います。くしくも本日はアメリカの同時多発テロの行われた日でもあり、東日本大震災から2年半。マスコミではオリンピックの東京招致がにぎわしておりますけども、片隅に被災地のことも書かれてありました。この6月議会から今日まで、異常気象と思われる全国各地でのいろいろな災害に遭われた、また亡くなられた方々に心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、それらの地域、あるいはまた被災地の一刻も早い復旧、復興を願っているところでありますし、除染作業も遅々として進まないという状況であります。福島の皆さんも一刻も早く、もとの生活には戻らないかもしれませんけども、一刻も早くふるさとに帰れるように念願しているところであります。
それでは、早速通告のとおり5項目について一般質問をいたします。最初に、地元企業、商店の育成についてお伺いをいたします。新しい市庁舎も着々と進んでおります。それとともに建設業の各社、各企業、あるいは市内の物品販売をやっておられます商店の皆さんの中には建設関係、あるいは什器備品の購入などの入札にかかわれることに期待を寄せている方々も多いものと思います。
二階堂市長が議長時代に新発田商工会議所から地元企業の育成等の要望に応え、議会発議のもと地元企業、中小企業等の育成支援に向けた条例を制定をいたしました。これに従い、執行部の皆さんも地元の企業、会社、商店によりかかわれるよう努力されてきていると思います。また、今新発田駅前の複合施設の建設計画もあります。地元経済の活性化、発展に大きく寄与するものと思います。これら新市庁舎や新発田駅前複合施設における建設関連事業や什器備品購入などの入札における地元企業や商店の参入について、それらの企業を育成するという観点から当然優先されるものとは思いますが、市長のお考えをお聞かせください。
次に、公共施設点検における提案を申し上げます。既設の道路や橋梁などが経年劣化し、新発田市内でも整備計画も急がれております。日常の業務においても担当課でパトロールも実施されてはおりますが、車での点検等が大半であると思いますので、見逃しもあるように地域の皆さんからも声が聞かれます。日ごろの管理が設備、施設を長寿命化させるものと私は考えますが、そんな中、NHKの朝の番組において道路や公共施設などの破損や危険箇所の点検にボランティアを募集し、採用された方々からは研修の後、在住している範囲内でパトロールを実施し、早期発見、早期改修に寄与しているとの放送がありました。参考になることが多く、私はこれは新発田でも実施すべきじゃないかと思いましたが、このような制度に市長はどのようにお考えになるかお聞かせいただきたいと思います。
また、番組の中ではラジコンのヘリコプターを活用し、人の手の届かない箇所の点検も実施している自治体も紹介されておりました。具体的にはラジコンヘリにカメラを登載し、録画を行い、それにより亀裂等の不良箇所の発見と修理に寄与するとのことでありました。点検の際の足場を組む作業の経費の軽減も図られるとのことでありました。ラジコンヘリの価格は、たしか2,000万円程度とのことであったと思います。当市も採用してはどうかと考えますが、市長のお考えをお聞かせください。
次に、不妊治療のあり方についてお伺いします。この件については過去にも一般質問もしておりますが、続きということでお伺いいたします。厚生労働省の検討会では、不妊治療に対する助成は43歳未満で上限6回までとの見解をまとめ、その後この見直し案は平成28年度から実施の方針が出され、2年間の経過措置も設けたとのことでありました。市長はどのようにお考えでありましょうか。
かつてこれもNHKの報道番組でありましたけれども、女性の卵子の老化は30歳代から始まるということで、フランスでは助成措置も40歳までということでの報道もありました。それを放送を聞いていた視聴者からは、なぜもっと早くそんな情報を教えてくれなかったんだろうと、これによって私の人生も大きく変わったはずだというような投書もあったのを覚えております。そのことを考えますと、早目に女性に対してもそれらの啓発も必要かとは思いますし、そのことが不妊治療の前段として対策も考えられるものと思いますし、今報道では若いうちの卵子を冷凍保存をするというような話も出ているようでありますが、これらのことは将来の私たちの子孫にかかわることでありますので、十二分に考えなければならないものというふうに思います。
また、治療に当たっては男性の配偶者も同伴かつ治療の協力をしなければならないというふうに私は思っております。私の知り合いでもなかなか子供さんができないということで、旦那さんがなかなか治療に一緒に行かないということで、行って相談してみた結果、そのご主人は子供のころにおたふく風邪を患い、39度以上の熱によりほとんど精子が見られないという状況で、男性のほうにも原因があったというふうなことも私の知り合いでもありました。このことからわかるように、ぜひとも男性の配偶者からも同伴かつ治療の協力を義務化もしくは強い指導を行政として行うべきと思いますが、お考えをお聞かせください。
次に、教育長にお伺いします。最初は、学校給食のアレルギー対策についてお伺いします。学校給食においては、アレルギー反応により児童の死も発生しております。これは、全国的な話ではありますけども、新発田市内においてもアレルギーを持つ児童生徒があるということで、さきの決算委員会の資料によればきちんと把握されておりました。ただ、アレルギー対策において教職員の方々に対しての対処法などの措置はどうなんだろうという疑問がわいてまいりました。当新発田の教育委員会としては、その対応がどうなっているのかお聞かせいただきたいというふうに思います。教職員の皆さんに対する対応についてマニュアル等の作成はされておられるものかお聞かせをいただきたいと思います。
また、アレルギー症状緩和自己注射薬というものがあるということもお聞きしました。その薬の使用については、消防署との連携により強化すべきと文部科学省は提唱しているようであります。当市の状況はいかがかお聞かせいただきたいと思います。
最後に、インターネットの病的使用についてお伺いいたします。近年携帯電話やインターネットの普及が著しく、私も携帯電話を忘れたりすると心配で、心細ささえ覚えたりいたします。小中高生のインターネットの依存性が危惧され、病的使用とされる事態が厚生労働省の研究班の調査で判明し、問題になりつつあります。ネット中毒とも言える極度のネット依存は、健康被害につながり、発育にも影響があり、その発育おくれも懸念されるとのことであります。状況は極めて深刻であると私は感じました。当市の対応はとれているものかお聞かせいただきたいと思います。
以上、1回目の質問終わります。
〔9番 中村 功議員質問席に着く〕
○議長(斎藤明) 二階堂馨市長。
〔市長 二階堂 馨登壇〕
◎市長(二階堂馨) 中村功議員の地元企業、商店の育成についてのご質問にお答えいたします。
地元企業や商店などを育成する観点から、新市庁舎及び新発田駅前複合施設の建設と什器備品購入には地元を優先させる考えはあるかについてであります。どのような入札条件で工事や什器備品を発注するかは発注機関の裁量でありますが、入札の本来の目的は入札参加者を広く求め、最適任者を選ぶことにあります。このことも踏まえながら工事や什器備品の内容を精査し、入札条件を設けてまいりますが、当市ではこれまでも市内経済の活性化、雇用の確保や市内業者の育成を図るため、市発注の工事や什器備品の購入は原則市内業者に発注しております。しかし、工事の難易度や什器備品の特殊性などで市内の業者では対応できず、市外の業者に発注しなければならない場合もあります。いずれにしても議員ご指摘のとおりこれらの2つの大事業は、市内経済の活性化などに大きな効果が期待されております。新発田商工会議所からも地元中小企業への受注機会の拡大の要望があることから、可能な限り市内業者の育成につながるようにしたいと考えております。
次に、公共施設の点検についてのご質問にお答えいたします。初めに、道路や公共施設などの破損や危険箇所の点検にボランティアを募集し、早期発見、早期改修に努めるべきであり、このような制度をどのように考えるかについてであります。大都市部の自治体において、地域課題を解決する新たな取り組みとして、市民が多機能携帯電話、すなわちスマートフォンなどを使って道路の破損など地域課題の写真を撮影し、市へ報告することで市が課題に対応するという全国でも初めての市民との協働のまちづくり実験が行われているようであります。このシステムを導入することで修繕への対応がより迅速に行われるとともに、要望や苦情への対応の透明化が期待されるとのことでありますが、この運用には大都市特有の課題解決への取り組みも含まれており、市へ報告された用件の種類によってはその対応を市だけでなく、軽微な案件などは地域のボランティアで行ってもらうことを将来像としているようであります。
現在当市におきましては、道路パトロールによる管理を基本としておりますが、パトロールで発見できない破損並びに緊急を要する案件などは自治会や市民の皆様からの連絡、または要望書が届けられることで、その都度職員が現地を確認し、補修の対応を判断しているところであります。いずれにいたしましても市民の皆様の協力を得ることで維持管理が成り立っているものと認識しておりますので、現時点では担当職員がしっかり現地を確認し、市民の皆様の意見を伺い、一方的な対応にならないようにしていくことがこの地域に即しているのではないかと考えております。今後につきましては先進自治体の実証実験を見守るとともに、軽微な補修や修繕につきましては要望書などを市役所へ届けなければならないような煩わしさをなくすべく連絡体制を整えるよう担当課に指示したところであります。
次に、公共施設点検におけるラジコンヘリコプター活用の提案についてであります。現在公共施設の点検については、ある程度の高所の建物の場合望遠鏡を利用して目視で行っております。ラジコンヘリコプターにカメラを登載して空撮し、公共施設の点検に活用することについては静止画や動画を近接撮影でき、細かい建物の状況など目視では難しい部分の確認が容易にできるなど利点も多いことから、選択肢としては十分考えられるところであります。一方、建物の周りの環境や天候などの制約を受けたり、場所によっては騒音についての周知を要することなど課題もあることから、状況に応じて活用を検討する必要があると考えております。今のところラジコンヘリコプターの利便性、優位性は十分認めつつも、活用して点検するような施設はそれほど多くないように思っているところであります。しかし、これからは新庁舎や駅前複合施設などの中層大規模施設の建設も予定されていることから、今後費用対効果なども考慮し、必要に応じて検討してまいりたいと考えております。
次に、不妊治療のあり方についてのご質問にお答えいたします。初めに、厚生労働省の検討会において、不妊治療に対する助成を43歳未満で上限6回までとしたことについてであります。市が行っている助成制度は、県の助成制度に対象と治療範囲を上乗せした上で、県の助成制度を優先することとして行っているもので、不妊治療を受ける妻、または夫を対象とし、所得の制限なく、医師が認める全ての不妊治療について助成しております。1年以内に行った治療であれば回数にかかわらずまとめて申請でき、費用の2分の1を上限10万円で、通算5年間助成することとしています。市の助成申請数は平成20年度の20件から年々増加し、平成24年度には71件となっており、内訳を見ると女性68人中43歳以上の方は7人で、妊娠につながった方がおられました。市では少子化対策を積極的に進めていることから、妊娠を希望する方に対してこれまでどおり市の単独助成について継続して実施したいと考えております。
次に、男性配偶者に対する治療協力の義務化もしくは指導についてであります。国、県の助成では体外受精及び顕微受精のみが対象で、夫婦単位での助成ですが、市では夫、妻それぞれに申請することが可能となっており、平成23年度、平成24年度ともに男性からの申請が3件ありました。不妊治療については非常にプライベートな問題であり、治療内容も一人一人異なることから、夫に対して一律治療協力の義務化もしくは指導を行うことは難しいと考えておりますが、パートナーとしての支え合いも大切なことから、相談があった場合は状況に応じ適切に支援するとともに、夫を対象とする不妊治療の助成を続けることで男性に治療協力を促すことにつながると考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(斎藤明) 大山康一教育長。
〔教育長 大山康一登壇〕
◎教育長(大山康一) 中村功議員の学校給食の
アレルギー対応についてのご質問にお答えします。
初めに、
アレルギー対応への教職員対応は万全か、マニュアル等は作成されているかについてであります。まず、市の学校給食における食物
アレルギー対応についてでありますが、調理員や厨房設備の充実度、作業スペースなど調理場の状況が千差万別であることから、一律の対応を推進することはできないため、調理場の状況、学校の状況及び食物アレルギーを有する児童生徒の重症度や除去品目数、人数などの実態を総合的に判断した上で保護者との面談を行い、さらには医師の診断と指示に基づき、可能な範囲で対応しているところであります。具体的な対応といたしましては、希望する保護者に学校給食の原材料を詳細に記入した献立表の配付や卵、乳、乳製品、クルミやアーモンドなどの種実類の3品目についての除去食の提供を行っているところであります。
アレルギー対応を実施するに当たっては、誤ってアレルゲンが混入することのないよう安全確保のための専用調理スペースや調理員の確保が必要であることから、現在対応できない調理場もありますが、食物アレルギーを有する児童生徒の増加を受け、保護者からの対応を求める要望も年々高まっていることから、順次調理施設や設備の整備を進めながら
アレルギー対応の充実に努めてまいりたいと考えております。
学校給食の
アレルギー対応については、昨年12月に東京都調布市の小学校で食物アレルギーを有する児童が給食を食べた後にアナフィラキシーショックの疑いで亡くなる事故が発生したことを受け、文部科学省及び県も対策の検討を開始し、私どもも随時文部科学省及び県からの通知、指導に基づき
アレルギー対応に万全を期しているところであります。文部科学省及び県から通知、指導があった具体的対策の一つに、学校教職員に対する食物アレルギーに関する一般的知識の習得や万が一学校内でアレルギー事故が発生した場合の適切な対応の確保を目的とした研修の実施が求められたことから、教育委員会としてもこの6月と7月の2回、アレルギーを専門とする医師を講師に招いて独自に研修会を行ったところであります。研修は、学校給食及び保育園給食に携わる調理員を初め市内小中学校の管理職、養護教諭及び栄養教諭を対象に食物アレルギーに関する一般的知識の習得を初め児童生徒がアナフィラキシーショックの症状を発症した際に有効とされるアドレナリン自己注射薬の使用方法を実物を使って学んだところであります。学校給食の
アレルギー対応の充実、強化には調理場の整備はもちろんのこと、学校教職員の資質向上と情報共有による校内連絡体制の強化が欠かせないことから、今後も必要な研修等の実施に努めてまいりたいと考えております。
次に、食物アレルギーに係るマニュアルについてであります。教育委員会では、公益財団法人日本学校保健会が文部科学省監修のもと作成した学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドラインの食物アレルギーに関するガイドラインに基づき、学校給食における食物
アレルギー対応を行っております。その中で食物アレルギー緊急時対応マニュアルについても作成、配付し、各学校で食物アレルギーを持つ児童生徒の情報を共有するとともに、マニュアルに基づいた緊急時の体制を整備しております。
なお、食物アレルギー調査票や個人記録票など教育委員会で様式を統一して市内全小中学校で使用しており、市内他校への転出入の際や小学校から中学校への進学の際にもスムーズに引き継ぎができるよう取り組んでおります。
次に、アレルギー症状緩和自己注射薬の使用を消防署との連携により強化すべきと文部科学省は提唱しているが、当市の状況はどうかについてであります。アドレナリン自己注射薬については、食物アレルギーを有する児童生徒が医師の診断に基づき処方されて携行しているものですが、児童生徒がアナフィラキシーショックの症状を発症した場合にはできるだけ早く注射することが求められており、学校教職員は全員が注射薬に関する一般的知識と処方されている児童生徒の情報を共有することが求められております。市内の小中学校においてもアドレナリン自己注射薬の処方を受け、携行している児童生徒がおり、今後はふえていくことが予想されることから、学校内でも適切に対応できるよう研修を重ねるとともに、文部科学省及び県からの通知、指導に基づき個人情報の取り扱いに十分配慮しながら、具体的に消防署等関係機関とどのような連携が可能なのかについても検討してまいりたいと考えております。
次に、インターネットの病的使用についてのご質問にお答えいたします。ご承知のように現代社会は情報化社会へと進化し、コンピューターやインターネットの活用がなくてはならない時代となりました。それに伴って、子供たちの間ではメールやチャットにはまり込んで、インターネット依存症であるテクノ依存症と呼ばれるストレスの一種を抱える子供たちがふえていると聞いております。市内の各小中学校では、そのような極端な依存症を抱える子供は確認しておりません。しかし、依存症に陥っている人たちのほとんどが自覚症状はなく、問題がないと思っていることから、各小中学校では子供たちに向けてさまざまな対応を行っております。例えば県警のサポートチームや弁護士会、NPO法人CAPを講師にお招きして依存症防止、ネットトラブル、サイバー犯罪、有害サイト等について児童生徒を対象に講演会やワークショップを開いております。このような取り組みは、教職員や保護者に向けても行っております。また、養護教諭などの指導により睡眠時間の確保の重要性や正しい生活リズムのあり方についても指導しております。これらのことを保健だより等で家庭や地域にもお知らせし、健康面の重要性についても啓発を行っているところであります。さらに、市教育委員会といたしましては教職員の啓発と指導力向上のため、県教育委員会主催による啓発セミナーを開催したり、学校警察等連絡協議会と連携して弁護士をお招きし、ネット等に関するトラブル防止についての研修会を行ってまいりました。このように日常の指導や防止活動の機会をこれからも重視し、子供たちがネット依存に陥らないよう努めていきたいと考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(斎藤明) 中村功議員。
◆9番(中村功議員) ただいまそれぞれお答えいただきまして、ありがとうございました。
特に納得いく部分ばかりでございましたので、再質問というか、要望に近いと思いますが、1番目の地元企業育成については1回目の質問でも申し上げましたけれども、改選前に当時の産業経済常任委員会が中心となって中小企業活性化推進基本条例というものをつくったわけでありますけども、これもまた二階堂市長が肝いりで、当時の議長ということで、常任委員会のほうに投げかけもあったということで、市長は十二分にわかっていらっしゃると思いますけども、その点、話を聞きましたら月曜日、この件と思われるんですけども、新発田商工会議所もおいでになったというふうな話を聞きました。ぜひとも地元経済の活性化にもつながるわけでありますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。これは、もう要望でございます。
それと、2点目の公共施設についての、確かに今ほどの答弁のとおり都市部のお話でございましたので、私らの新発田においては自治会組織もしっかりしているところも多くあるわけでありますけども、ややもすると新興住宅地というのはやっぱりなかなか隣近所の、あるいはまた自治会組織がしっかりしないという部分で心配な部分ございますし、村部のほうにおいても悪いところは自分たちでわかっていて、なおかつ言わないのも悪いんでしょうけども、見ていったと思っていたということで届けなかったりして、市の人たちは何見ていたんだろうという話もちらちらと見聞きすることもあるんですけども、皆さん方もこの広い市域でありますので、大変だと思いますけども、自治会の皆さんにもそのような場所は早目に報告といいますか、連絡していただくような、また人間ですから、見落としもあるだろうということでやっていただければなというふうに思います。これも要望でございます。
あと、みんなもう要望になりますけど、ただ不妊治療についてはこれからやっぱり市民の皆さんにも、テレビを見た方はそう思ったと思いますけども、もう30歳を超えるとそれこそもう卵子の老化が始まっているということで、妊娠がしにくくなる。あるいは、また生まれてくる子供に何らかの異常も来しやすくなるというような話が報道で流れて、テレビの中でメール等でもっと早くこういう情報を知らせてほしかったと、行政なのか、あるいは学校なのかというふうな部分もありますけれども、それによってやはり女性の皆さんも人生が大きく変わったと、大変残念だというふうなのが大半のメールを見て、これは大きな問題だなというふうに感じました。教育長もおられますけども、子供たち、主に中学生になるかもしれませんけれども、中学生、今の若い人たちは出生率やら妊娠の確率、妊娠といいますか、状況とか全く知らないという若者が多いという報道もあります。出生率がわからないということは、もう自分の将来子供たち、自分がつくるであろう子供たちどうなるかということも考えていないと思いますけども、そういうことも十分学校の中でも、あるいは地域の中で保健指導でもお願いできればなというふうに思います。
ちょっと長くなりましたけども、要望だけでございますが、よろしくお願いいたします。
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○議長(斎藤明) 次に、佐藤真澄議員。
〔19番 佐藤真澄議員登壇〕
◆19番(佐藤真澄議員) それでは、2点質問させていただきます。
最初の質問は、新発田市の自然環境保護についてでございます。実はある市民から五十公野山の自然保護についてぜひとも議会で取り上げていただきたいとの手紙をいただきました。この方は、直接「市長への手紙」を差し上げた方ですので、ご記憶かと思いますが、大変貴重なるご意見と受けとめて質問させていただきます。明快なるご答弁をお願いするものです。
さて、新発田市は豊かな自然環境に恵まれた田園都市と称しておりますが、その自然環境保護に関しては余りにもお粗末ではないでしょうか。例えば五十公野山は、小さな丘陵ですが、小さい割には多くの動植物が生息する山として知られてきました。ところが、近年の無差別な刈り払い作業によりそれらが激減していると言われます。
そこで、4点質問いたします。1、五十公野山には何種類くらいの植物が生えているのか把握されておりますか。数年前、前市長の時代ですが、新発田市の予算で某業者に委託し、調査したはずですが、その結果はどうでしたでしょうか、お伺いいたします。
2、その中には絶滅危惧種もかなり多く含まれているはずですが、種類数をご存じでしょうか。また、どこに何が生えているかの把握はされておりますか、お伺いいたします。
3、新発田市にはこれらの絶滅危惧種を保護する責任と義務があると考えますが、全くなされていないのはなぜでしょうか。この件については、この市民が、この方が前市長に対し、「市長への手紙」で問い質したところ、五十公野山のアカマツが大変貴重なので、それ以外の草木については不要だとの趣旨のとんでもない返事をいただいたそうです。さらに、昨年二階堂市長にも同様の手紙で問うたところ、市長からではなく、担当課長からの従来の路線を維持する旨の返事が来たとのことでございます。こうした新発田市の対応は、生物種の多様性を保護するという国際条約に違反しているのではないでしょうか、お伺いいたします。
この質問の最後、五十公野山だけではなく、新発田市には貴重な動植物が生息する地域や湿地などが多く存在しているそうですが、実態調査を行い、保護処置をする意思はおありなのかどうかお伺いいたします。
2つ目の質問は、教育長にお伺いいたします。松江市の「はだしのゲン」閲覧制限問題に関連しての質問でございます。島根県松江市教育委員会は、広島の原爆被害や戦争の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」を市内小中学校の児童生徒に見せないよう閲覧制限をした問題は、全国からの幅広い批判の広がりの中、8月26日の教育委員会会議で撤回されたことは皆様も記憶に新しいところかと思います。これによりまして、昨年12月の校長会で要請されていた書棚から外す閉架から学校の自主性を尊重するとしながらも、子供たちが自由に読むことができる開架となりました。しかし、この件に関する報道を見ましても、昨年12月に校長会での要請を受け、「はだしのゲン」が書棚から外されてからの8カ月間、なぜ誰も知らなかったのだろうかという疑問が残りました。インターネットや直接松江市役所、議員等にも問い合わせました。この問題は、新発田市のみならず、全国の自治体でも起こり得るものであり、他市でのことと座視できない問題ではないかと実感いたしました。
ご承知のように新発田市には全小中学校34校、16校に「はだしのゲン」が置かれており、閲覧が可能になっているというふうに教育委員会に伺いました。
さて、松江市における事の発端は昨年4月16日、松江市教育委員会に一市民なる男性がやってきて、有害図書「はだしのゲン」はうそを書いていると切り出します。数こまを示し、対応した学校教育課長に「はだしのゲン」の図書室からの撤去を迫りました。さらに4月20日、今度は女性職員が対応。「はだしのゲン」の同じ1こまを示し、これは事実なんですかと何度も迫っています。職員は、終始お帰りくださいと平行線で終わりました。5月1日には男性3人で訪問。学校教育課長が撤去はしませんと答えると、これを学校に置くということはあなたのおじいさん、お父さんは中国で、シナでシナ人を虐殺して焼き討ちをしたということですよ、あなたもシナ人に会ったらわびを入れるんですか、あなたの祖先は人殺しですねと課長の発言を制して一方的にまくし立てました。このことは「はだしのゲン」撤去を訴える側がインターネットの動画サイト、ユーチューブを通じて流されるや否や、松江市に対し10日間にわたり抗議のメールやファクスが殺到したといいます。この時点において、松江市教育委員会は「はだしのゲン」を問題視する考え方はなく、「はだしのゲン」は平和学習の重要な教材であり、外部の圧力から守ることで一致していたと当時の教育長はおっしゃっています。警察にも相談し、警察も頑張れと激励していたそうです。その後昨年の8月24日、「はだしのゲン」の撤去を訴えていた市民から撤去を求める陳情書が提出されました。その理由は、国旗及び国家に関する法律が施行され、教育基本法にも国と郷土を愛する態度を養うことが盛り込まれ、「はだしのゲン」には天皇陛下に対する侮辱、国家に対しての間違った解釈、ありもしない日本軍の蛮行が掲載されており、間違った歴史認識により書かれた本が学校図書室にあることは松江市の子供たちに間違った植えつけ、子供たちの国と郷土を愛する態度の涵養に悪影響を及ぼす可能性が高いので、即座に撤去されることを求めますとなっています。この陳情書は9月議会で継続審査となりましたが、12月議会では全会一致で不採択となっております。
ここからは読売新聞の引用ですが、議会審議にあわせてゲンを通読する中で市教育委員会幹部の中に、激しい描写について、子供への心理的な影響が大きいとする意見が出始めます。10月に行った松江市の校長アンケートでは、戦争の悲惨さを知ることができるなど評価する声が多かったが、当時の教育長ら幹部5人が協議し、書棚で子供が自由に手にする開架状態ではなく、閲覧に教員の許しが要る閉架扱いを各学校に求めることを決定しました。12月の校長会で作品そのものは平和教育にすぐれた教材としつつも、教室で先生と一緒に見てほしい、子供が読むのは先生に申し出てからにしてと要請。さらに、ことし1月の校長会でも閉架扱いを徹底するよう求めたというのです。市議会で撤去すべきの陳情が全会一致で否決されたにもかかわらず、教育委員会内で自主規制的に閉架扱いされたことを約8カ月間もの間、市民も議会も知らなかったということです。その扉を開いたのがことし8月16日付の山陰中央新報23面の「はだしのゲン」描写過激、松江の全小中学校閉架に、一部は貸し出しも禁止、市教委が要請という記事でありました。この記事をきっかけにテレビや全国紙が一斉に報道。全国から松江市教育委員会に要請が殺到し、その結果8月26日の教育委員会議で閲覧制限撤回となるのであります。
前段が長くなりましたが、これらにつきまして教育長に4点を質問いたします。1、他市で起きた出来事とはいえ、新発田市内16小中学校に「はだしのゲン」が置かれています。松江市の一件は全国の教育委員会にうそを教える漫画は置くなと組織的に撤去を求められる可能性もあるのであります。決して他人事ではありません。これらの経過を踏まえ、松江市での閲覧制限は正しかったとお考えでしょうか。
2、松江市教育委員会は臨時会議を開き、制限の要請には手続に不備があったとして撤回を決めましたが、まだ事実経過は明らかにされていません。ただ、今回の問題は市教育委員会が教育委員会会議に諮らず、事務方が中心となって校長へのアンケートや校長会での閉架要請を進めてしまった点にあるのではないでしょうか。教育長のお考えをお伺いいたします。
3、同時に閲覧制限は子供の知る権利を侵害するとの認識を欠いたまま、内部だけの話し合いで閉架した点に問題があると思いますが、この点についてのご見解を伺います。
最後でありますが、4、私の知る限りでは松江市以外でも高知市で「はだしのゲン」撤去の陳情書が提出され、全会一致で不採択になったと聞いております。現在までに新発田市や新潟県内の自治体に対し、同様の働きがあったのかどうかお答えください。仮に松江市と同じように「はだしのゲン」の撤去を求められた場合新発田市教育委員会としてどのような立場で、またどのような態度で臨まれるのかお伺いして、最初の質問を終わらせていただきます。
〔19番 佐藤真澄議員質問席に着く〕
○議長(斎藤明) 二階堂馨市長。
〔市長 二階堂 馨登壇〕
◎市長(二階堂馨) 佐藤真澄議員の新発田市の自然環境保護についてのご質問にお答えいたします。
初めに、五十公野山には何種類の植物が生息しているかについてであります。五十公野山は、小さな山でありますが、豊富な植物が生育していることで知られております。現在何種類の植物が自生しているかについては、平成19年度に実施した貴重な植物調査事業において551種が確認されております。これ以降は調査を実施しておりませんが、大きな環境変化が起こっていないことから、現在も同程度の植物が存在するものと考えております。
次に、その中には絶滅危惧種も多く含まれているが、種類数は把握しているのか、またどこに何が生えているかの把握についてであります。新潟県が作成した「レッドデータブックにいがた」に掲載されております絶滅危惧種の中で、当時の調査において確認されたものは絶滅危惧1類として2種、絶滅危惧2類として12種、準絶滅危惧として4種、保護に留意すべき地域個体群として5種の計23種となっております。また、自生場所についても確認できております。
次に、市にはこれらの植物を保護する責任と義務があると思うが、生物種の多様性を保護するという国際条約に違反するのではないかについてであります。五十公野山は、日本の都市公園百選にも選ばれた美しいアカマツ林を有する総合公園でもあり、市民の皆様から大変親しまれているところであります。アカマツについては、近年松くい虫被害が多く発生していることから、これを保全していくことは自然保護の一環であり、重要な市の施策であると考えております。
議員ご指摘の生物の多様性に関する条約に関してでありますが、この条約は生物を食料、医療、科学等で幅広く利用していることに対し、生物の多様性を包括的に保全し、生物の持続可能な利用を行うための国際的な枠組みを定めたものであります。なお、五十公野山の松林保全のための下草刈り等については国際条約に違反するものではないと理解しております。いずれにいたしましても五十公野山には貴重な植物が多く生育していることは把握しておりますが、美しいアカマツ林を守る活動も重要でありますことから、アカマツ林やその他植物群の植生分布を考慮するとともに、自然保護活動を行っている団体の皆様方のご意見を尊重しながら慎重に進めてまいりたいと考えております。
次に、五十公野山だけでなく、市には貴重な動植物が育成する地域や湿地が多く存在する。実態調査を行い、保護処置をする考えはあるかについてであります。当市には美しい自然と豊かな大地という貴重な財産があり、このふるさとを守り、次世代に引き継ぐことは今に生きる私たちの責務であります。貴重な動植物に関する実態調査や保護処置については、平成19年度の調査を参考としながら市が単独で実施することよりも、自然保護活動を行っているNPO法人等の年間の活動状況を写真などのパネル展示により紹介を行う毎年開催しております環境を考えるイベント、エコカーニバルなどを通して積極的に連携を図り、その保護に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。
なお、「市長への手紙」を出したにもかかわらず、私ではなく担当課長名で返信したとの指摘がありましたけれども、「市長への手紙」に対しましては全て拝読をしております。ですから、私名で全て出しておりますので、これは組織内のことにつながりますので、調査をさせていただきます。
○議長(斎藤明) 大山康一教育長。
〔教育長 大山康一登壇〕
◎教育長(大山康一) 佐藤真澄議員の松江市での「はだしのゲン」閲覧制限問題に関連してのご質問にお答えいたします。
初めに、松江市教育委員会の閲覧制限措置は正しかったと考えるのかについてであります。松江市教育委員会の閲覧制限措置の報道を受け、市教育委員会では各小中学校に「はだしのゲン」が図書館に所蔵してあるか、閲覧制限をしているかについて緊急調査を実施いたしました。その結果、小学校では24校中16校、中学校では10校中7校、合計23校に「はだしのゲン」の蔵書がありました。また、「はだしのゲン」が蔵書としてある全ての小中学校では閲覧制限をしておりませんでした。新発田市教育委員会といたしましても、これまで「はだしのゲン」について特に閲覧制限をしておりません。
今回の松江市の閲覧制限措置については、松江市議会や松江市教育委員会における諸事情があった上での措置だったと仄聞しております。この閲覧制限措置については、さまざまな立場の方からさまざまな見解があるのが現状です。新発田市教育委員会としてその措置が正しかったか、正しくなかったという見解を述べる立場ではないと考えております。
次に、松江市教育委員会が手続に不備があったということで撤回を決めたことについての見解であります。他市の教育委員会の進め方は詳細に承知しておりませんが、新発田市教育委員会では毎月教育委員及び市教育委員会内の各課長等の出席による定例教育委員会を実施しております。重要な案件等の議題については十分に検討し、共通理解を図るとともに、教育委員の承認のもとで事業等を実施しております。したがいまして、市教育委員会といたしましては今後も教育委員を初め各課長等との十分な合意形成を図り、各事業の実施及び各小中学校への指導を行っていきたいと考えております。
次に、閲覧制限は子供の知る権利を侵害するとの認識を欠いたまま、内部だけの話し合いで閉架にした点についての見解であります。子供の知る権利については、十分に尊重されなければならないと考えております。松江市教育委員会が内部だけの話し合いで閉架にした点について、問題があるかどうかについては、最終的に松江市教育委員会が手続に不備があったとして閲覧制限を撤回したことを他人事として捉えず、市教育委員会として常に適切な手続を確保してまいります。
次に、当市や新潟県内の自治体に対し、「はだしのゲン」撤去の陳情があったか、また仮に撤去を求められた際の市教育委員会の対応についてであります。新発田市ではこれまで「はだしのゲン」撤去の陳情はありませんでした。新潟県内の自治体で撤去の陳情があったかどうかについては現時点では把握しておりません。仮に松江市と同じように撤去を求められた際には要求内容を精査するとともに、市内小中学校から意見及び情報を収集し、教育委員会はもちろん、必要に応じて市長部局とも協議、検討を重ねて対応していきたいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(斎藤明) 佐藤真澄議員。
◆19番(佐藤真澄議員) 市長並びに教育長、それぞれご答弁いただいたわけでありますが、それでは一問一答になるかどうか、質問させていただきます。
最初の五十公野山の動植物についての自然環境保護についての質問でございますが、この方の手紙には①、何種類くらいの植物が生息しているのかに対して660種というふうになっております。先ほどの市長のご答弁では平成19年に実施した調査によると520種というふうにお答えいただいたわけですが、520種というふうに……
〔「550」と呼ぶ者あり〕
◆19番(佐藤真澄議員) 550。そうしますと、やはりかなり減ってきておりますよね。この660種あるというのはいつの時点で調査されたのか、後でこの手紙くださった方に聞いてみたいと思いますけれども、かつて私どもの同僚でありました佐藤豊雄さんが平成14年12月定例会、2002年ですから、11年前に質問しておりまして、そのとき当時の片山市長がまずはすばらしい調査とすばらしい学術的な研究をなされていることについて脱帽いたしますと物すごい褒めておられるんですけども、私は全くこの分野は得手でありませんで、それが投書により質問させていただくわけですから、随分苦しい立場ではありますけれども、わずかな乏しい知識の中で再質問させていただくんですが、平成14年はたしかNPO法人の加治川ネット21さんが現地調査をされたというふうにこの質問原稿には書いてありますが、そのときに絶滅危惧種類のイバラトミヨ、新発田市では既にこの時点で、平成14年の8月時点では絶滅したと思われていたイバラトミヨという、それからホトケドジョウ、スナヤツメ、ゲンゴロウ、次々確認されて、参加者から歓声が上がったというふうに書いてあります。絶滅危惧種第2類のオオタカ、平野部のど真ん中にある五十公野山でありながら、奇跡的とも言うべき多様な動植物の宝庫ということで取り上げられておりますけども、平成14年に調査した。そして、これだけ減っている。14年から19年までは5年かかっています。調査された19年から今また25年ですので、さらに6年たっております。ですから、絶滅危惧種もどんどん減っていると思うんです。2番目に取り上げました絶滅危惧種も多く含まれているが、その種類は把握していますかという。全部合計されて23種類ということでしたが、この方の手紙は33種となっておりましたので、やっぱり確実に減っております。
3番目の質問に対して、国際条約ということも触れさせていただいたんですけれども、いろんな関係団体の皆さんの声を尊重しながら慎重に検討されるということで、私も心強く感じております。本当にこういうものをずっとこういう時代の中で残していくというのは非常に難しい面もあるかと思うんですけども、やはり大事な新発田市の財産でもありますので、アカマツを保護するのも大事な役割かもしれませんけど、こうした絶滅危惧種を保護するということもやはり市の大事な使命かと思うんですが、この点についてもう一度ご答弁をいただきたいと思っております。
○議長(斎藤明) 二階堂馨市長。
◎市長(二階堂馨) まず、ご質問が五十公野山の植物についてのご質問でありまして、今急に今度動植物という形になっております。ですから、私どものほうにはイバラトミヨだとかホトケドジョウではなくて、あくまでも、イバラトミヨやホトケドジョウは五十公野山にはおりませんので、今記載したのはご質問の趣旨に沿って答弁を用意させていただいたということであります。これがその19年当時の調査のデータであります。このデータによると551種が確認をされたということであります。ただ、相当古い文献です。文献の中では689種類ぐらいあるんだということであります。ただ、それが文献でありますので、絶対正しい数字かどうかと言われますとちょっとわかりませんが、19年度に調査したこのデータからいけば551種類だということであります。
それから、先ほど何か例題出された佐藤議員の大先輩であり、私の元同僚でもありましたけれども、あの方も大変環境問題にライフワークのように頑張っていた方でありますが、いじみの植物の会からは670種類ぐらいあるんだと、こういうようなお話をいただいておるようであります。先ほども申し上げましたように、一方ではアカマツも大事なわけであります。一方では先ほど申し上げましたように、そういう貴重な植物群もあの五十公野山にはあるわけでありまして、どちらをとるかではなくて、どちらもとりたいんです。どちらもしっかりとりたいということで、もしもどちらかを犠牲にせざるを得ないような、そういう何か箇所が見つかれば、それはまた先ほど言ったような、そういうNPOの団体の皆さんとよく相談しながら、どう対応するか慎重に対応していきたいというふうに考えておりますので、ご安心をいただきたいというふうに思っております。
それから、それだけでしたよね。
○議長(斎藤明) 佐藤真澄議員。
◆19番(佐藤真澄議員) 大した知識があるわけじゃありませんので、これでこの質問はやめさせていただきますが、いずれにいたしましてもアカマツをとるか、動植物をとるかということ、非常に選択肢としては難しい部分もあるかと思いますけども、しかし貴重な財産には変わりないわけです。ぜひ二階堂市長の裁量できちっと、せっかく自然保護のNPO、いろんな団体があるわけですので、皆さんの声も参考にしながら少しでも絶滅危惧種が絶滅しないように努力していただきたいと、これは要望に終わらせていただきます。
あと、教育長に「はだしのゲン」につきましてお伺いしたいんですけれども、確かによその都市のことですので、そういう答える立場でないというふうな答弁が続いたかと思うんですけど、それはよく承知しておりますけれども、しかし新発田市にも「はだしのゲン」が現に学校図書館にあるわけですので、いつどうなるかわからないという、そういうことから取り上げさせていただいたわけです。私は、教育長はお答えにならなかったんですけど、今回の松江市教育委員会の対応については2つ問題があったんではないかなと思っております。やはりそれは、第1は初動の対応です。やはり毅然とした、動画でインターネット見ると出ています、そのときの教育課長の対応。もうちょっと毅然とした態度で対応してほしかったなというふうに。きちっと学校図書室に置かれているということを、それは貴重な平和教育における大事な資料であるということをきちっとおっしゃるべきだったというふうに思っております。
それから、子どもの権利条約にも先ほど触れられたんですけども、私は今回のような閲覧制限をやることによって、子供たちにとってそれがどういうふうに映るんかなという、それが非常に気がかりでありました。やはり校長先生なり学校の先生が、これは見てはいけないよということを言われれば、子供の立場から見ればいけない本を自分は見たいけど、いけない本を見ることになるんだという、そういう精神的に追い込まれていくんじゃないかなというふうに思っておりますので、新発田市はきちっと協議して行っていかれるということでありますけども、これについてコメントを求めるということはいたしません。
別な質問させていただきます。教育長ご自身は、「はだしのゲン」についてはごらんになったことありますでしょうか。ごらんになった場合はいつごろごらんになったのか、そこら辺をお伺いしたいと思っております。
○議長(斎藤明) 大山康一教育長。
◎教育長(大山康一) 個人の思想信条にかかわるような質問はいかがかなという気もするんですが、別に私も秘密にすることありませんので、お答えいたしますが、たしか中学か高校あたりの境目ぐらいだったかのような記憶がありますが、見た記憶はございます。
○議長(斎藤明) 佐藤真澄議員。
◆19番(佐藤真澄議員) ちょうど新発田市で「はだしのゲン」実行委員会がこのアニメを上映したのが二十六、七年前だったと思うんです。うちの上のが小学校4年生でしたので。昔の外ケ輪小学校で、体育館で行われました。まだ古い校舎で、トイレもいわゆるぼっとんトイレの時代です。アニメにもかかわらず、始まってすぐにもう原爆が投下した、そこから始まったんです。馬が1頭たちまちのうちに骨だけになるんです。五、六歳ぐらいの女の子でしたでしょうか、何か叫びながらわっと飛び出していったのが今でも鮮明に思い浮かべられるんですけど、確かに残忍な描写が続きます。子供にとってはいかがなものかなという、そういう懸念もありますけども、でもそれが戦争の残酷さということで、私はやはり平和教育の一環として、いろんな意見があります。いろんな意見がありますけれども、やっぱりこれは後世に継承していかなくちゃないなと思っております。
私ごとで恐縮なんですけども、私自身は戦後の生まれですが、上のほうの兄弟が戦前の生まれです。当時両親がハルビンにおりまして、敗戦とともに逃げてくるんですけども、当時43人いた子供が実際に日本に引き揚げ、無事帰ってきたのはたった2人だったそうです。6カ月の赤ん坊と2歳であった私の姉の2人だけで、あとはみんな逃避行の間に8歳の子がうちの母親の目の前で犯されたり、自分と一緒にずっと逃げてきた友達が犯されたりとか、やっぱりそういうことを語っていかなくちゃないと思うんです。ちょっと余談になりましたけれども、ぜひこういうことは新発田であってはならないし、あったとしても毅然とした態度で対応していただきたいと要望させていただいて終わらせていただきます。
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○議長(斎藤明) お諮りいたします。
本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(斎藤明) 異議がないようでありますので、本日はこれにて延会いたします。
ご苦労さまでございました。
午後 3時52分 延 会
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
平成25年 月 日
新発田市議会 議 長 斎 藤 明
副議長 青 木 泰 俊
議 員 比 企 広 正
議 員 渡 部 良 一
議 員 佐 藤 真 澄...